キーワード出現率がSEOに有効なわけないと思う3つの理由
検索エンジンは、非常に多くの要素を加味しながら、検索結果を決定するようになっています。
それはユーザにより有益な検索結果を提供するため、検索エンジンのアルゴリズムが変化・拡張してきた結果です。
検索結果に影響を与える要素が新しく追加されることもあれば、今では使われなくなった要素もあるでしょう。
そんな中、未だにSEOにおける内部最適化の場面で出てくることがあるのが、
キーワード出現率です。
「ページを構成する全単語数のうち、ターゲットキーワードを5%含めたほうがいい」というような話は、一度は耳にしていると思います。
また、よく分からないけど一般的に言われているから、キーワード出現率を調整しているという方もいるかもしれません。
キーワード出現率は以下の式で求めることができます。
キーワード出現率=キーワードの出現回数/ページを構成する全単語数×100
キーワード出現率は簡単に求められ、また理解しやすい指標です。
しかし、もうお気づきの方も多いとは思いますが、キーワード出現率を調整の効果として、
順位が上がるということはほとんどありません。
あるとしたら、キーワード出現率0%だったものを、1回でも出現させるようにした場合でしょう。
今回は、キーワード出現率がSEOに有効なわけないと思う3つの理由を紹介します。
1.上位表示されているサイトのキーワード出現率は様々
事実として、現在上位表示されているサイトのキーワード出現率は、サイトごとに様々です。
1%以下でも上位表示されたり、10%を超えていても、上位表示されているサイトだってあります。
この事実からキーワード出現率を適正な値にすると上位表示しやすくなる、というわけではないことは明らかです。そもそも適正な値なんてあるのでしょうか?
検索結果を見る限り存在するとは思えません。
一般に5%程度といわれていることが多いように見受けられますが、その根拠は不明です。
2.キーワード出現率からは、サイトの特徴はほとんど分からない
キーワード出現率から得られる情報は、そのキーワードがサイト全体の何%含まれるかということだけです。
たったそれだけなんです。この1つの数値から、ページの特徴とキーワードとの関連性を判断することはできるでしょうか?
キーワード出現率が高ければ高いほど関連性があると判断するのは短絡的ですし、適切な割合というのも何%を基準にすべきなのか見当もつきません。
ページの特徴を判断するのに役立つ要素は他にもたくさんあります。
例えば、ページ全体の単語数、キーワードの出現位置、ページに含まれるキーワード以外の単語、およびそれらとの関連性…e.t.c
逆にこれらの要素を把握したうえで、出現率が何%か分かったところで、だからなんなの?ということになってしまいます。
キーワード出現率という情報量の少ない値が、検索結果の順位に影響を及ぼしているとは思えないのです。
3.検索エンジンはもっと賢いはず
キーワード出現率が0%なのと、0%より高い値になるのには、確かに差があると思います。
しかし、ユーザやPCごとの検索履歴や、個々のページの表示にかかる時間まで利用して、検索結果を調整するようになった現代の検索エンジンが、キーワード出現率という単純な値を使って、ページのの特徴やキーワードとの関連性を判断しているとは思えません。
それは、1.で書いた上位表示されているサイトのキーワード出現率は様々であることからもわかります。
以上、キーワード出現率がSEOに有効なわけないと思う3つの理由を紹介しました。
キーワード出現率は簡単に調整でき、理解しやすい指標ではありますが、SEOにはあまり影響がありません。キーワード出現率は、キーワードの珍しさや出現位置、他の単語の関連性等をバランスよく調整した結果にすぎませんし、その値自体には特に意味はありません。
もし、キーワード出現率を調整することに時間をかけている場合は、より本質的な部分に目を向けてみてはいかがでしょうか。
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