モバイルのSEOについて簡単にまとめます(2)
前回(前回の記事「モバイルのSEOについて簡単にまとめます」)、検索エンジンの種類から、検索の傾向、アルゴリズムの傾向について書きましたが、その続編としてもう少し簡単にまとめたいと思います。
前回が「4」まででしたので、今回は「5」からです。
5,内的要因への対策
モバイルサイトもPCと同様に内的要因が評価されます。
その要素の多くはPCと共通するところが多くなっています。
各キャリアが推奨している記述方法がありますが、検索エンジンはそれに完全に準拠しているわけではありません。
例えば、meta keywordsは、各キャリアが推奨している記述方法では記述できないことになりますが、SEOを意識した場合は記述しておいたほうがよいと考えられます。
内的要因について簡単にまとめると、
・title,metaにはキーワードを盛り込む
・重要箇所にキーワードを盛り込む
・キーワードに関連したコンテンツを多くする
・サイト内の導線を強化し、サイト内リンクのアンカーテキストに注意する
・階層構造を深くしすぎない
などが有効だと考えられます。
なお、PC同様に動的ページよりも静的なページのほうがインデックスされやすいようで、評価も高いようです。
6,モバイルクローラーへの対策
モバイルサイトにおいてキャリア判別していたり、デバイスの判別をしているケースは多いと思います。
モバイルは/m/に、そのほかはPC版にリダイレクトなど、携帯からでないと見られないモバイルサイトは非常に多くなっています。
デバイスに応じたサイトを表示してあげることはアクセシビリティの観点から非常に有効ではありますが、これがクローラをはじいてしまう結果になっていることが多々あります。
クローラーは、ドコモでもauでもソフトバンクでもありません。
Googleだったり、Yahoo!だったりDoCoMoのロボットだったりします。
そのため、ドコモ、au、ソフトバンク同様に、これら検索エンジンにもモバイルサイトを見せてあげないといけなくなります。
通常、デバイスの判別等はUserAgent情報で判別しているでしょうから、ここにモバイルのクローラーも追加してあげれば良いことになります。
具体的には、
Googlebot-Mobile(Googleモバイル)
Y!J-SRD/1.0(Yahoo!モバイル)
Y!J-MBS/1.0(Yahoo!モバイル)
i-robot(ドコモ)
KDDI-Googlebot-Mobile(au公式)
SoftBankMobileSearch(Yahoo!ケータイ)
などで判別すると良いと思われます。
なお、先日Googleのモバイル検索がPCの結果と混在して表示するようになったように、GoogleはモバイルとPCの垣根を取り払おうとしているとも考えられます。
また次の項目で説明する外的要因においてもPCのGoogleクローラーに巡回させることで評価が高まると考えられますので
Googlebot
についても追加しておくと良いと思います。
7,外的要因への対応
現状で公式以外には明らかに外的要因があることが実験によって証明されています。
PCと同様でアンカーテキストも重視されているようです。
これまで弊社で実験した結果から推測するに、PCのリンク評価と非常に似ていると思われます。
また、項目6で述べたPCのGoogleクローラーの巡回が重要というところに紐付くのですが、PCサイトからのリンクも評価対象になっていると考えられます。
PC版からモバイル版へのリンクを設置することも有効となるわけです。
なお、これに関しては検索エンジンによっても若干の差異があるように思われます。
なお、リンク云々の前にYahoo!モバイルなどではYahoo!のディレクトリに登録されているサイトは非常に強力になりますので、必ず登録するようにしましょう。
8,sitemap.xmlへの対応
モバイルサイトをモバイルサイトとしてきっちりと認識させるには、クローラーの判別も重要ですが、sitemapで手っ取り早くというのもありだと思われます。
PCと若干の差があり、
?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″ ?
urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″
xmlns:mobile=”http://www.google.com/schemas/sitemap-mobile/1.0″
url>
loc>http://mobile.example.com/article100.html/loc
mobile:mobile/
/url
/urlset
のような書き方になります。
くれぐれもPCとして登録してしまわないように気をつけましょう。
そのほかまだ気を使わなければいけないことはあるかもしれませんが、概ねこのくらい行っておけば、競合が少ないキーワードなどでは上位に表示されやすくなると思います。
また、サイト規模が大きければミドル、スモールワードでの流入というのもある程度稼げるかと思います。