モバイルのSEOについて簡単にまとめます
docomo、auがGoogleを、ソフトバンクがYahoo!ケータイを搭載してだいぶ経ちますが、その間、モバイルSEOはどのように変化しているのかまとめてみました。
私は、どちらかと言えばPC中心のSEOを生業としていますので知識不足な面もあると思いますがご容赦ください。
1.検索エンジンの種類
PCと異なり、検索エンジンの種類が多くあります。公式、Google、Yahoo!のほかに、goo、infoseek、R25、BIGLOBE、MSN、livedoor・・・かなりの検索エンジンが存在します。
PCでのYahoo!、Googleの成功を見てここぞと開発を行い、参入した企業も多かったように思いますが、ケータイ白書2009(インプレス)によると、Google、Yahoo!の二強+公式という図式が出ているようです。
これは当然と言えば当然で、ご存知の通り各キャリアポータルで検索結果として表れるのがこれらの検索エンジンだからということが言えると思います。
当然SEOとして意識が高くなるのも、これらの公式とGoogle、Yahoo!ということになると思います。
2.実際検索されているのか?
ケータイ白書2009によると、コンテンツやウェブサイトの探し方は公式メニューから辿っていくユーザーが56.6%。次いで携帯電話の検索サイトで検索するというユーザーが43.5%となっています。(複数回答可;詳細なデータはケータイ白書2009でご覧ください)
公式サイトほどではないものの、検索エンジンを使うというユーザーは確実に存在していることがわかります。
50%切っているとは言っても、携帯電話の利用者から考えるとその数は膨大なものになります。
3.検索キーワードはどのように見つければ良いか?
PCと若干異なる傾向にあるようです。
最近では複合ワードも検索対象になっているようですが、その数はやはりPCほどではないと予想されます。
その理由として、これは私個人の感覚ですが、複数のキーワードで検索を絞っても思うように検索結果は絞れていない気がするためです。
ユーザーはPCでは無意識のうちに教育されて、複数ワードを入れれば入れるほど自分の欲しい検索結果に近づくと考えています。
ところが、モバイルの場合それほどはっきりとその傾向があるように思えないのは私だけでしょうか・・。
ということもあってか、やはり単ワードでの検索がやや多いのではないかと思います。
ただし、地名+○○というのは以外に多いかもしれません。
と、予想だけで話をしていても仕方ない話なのでここは、Googleキーワードツールを使えば数値で確認することができます。
参考URL:http://adwords-ja.blogspot.com/2008/11/blog-post_21.html
傾向としてはやはり若年層の好むと思われるキーワードやモバイル特有のキーワードの検索数は多いように思います。
4.それぞれのエンジンによるアルゴリズムの傾向
各検索エンジンの傾向ですが・・・
[docomo公式]
内的要因は評価要因として存在しているようです。
ただし、特定のキーワードは公式のカテゴリに紐づいており、その公式のランキングに大きく左右されていると思われます
[au公式]
内的要因が大きいと思われます(外的要因はほぼなし?)
[SoftBank公式]
内的要因が大きいと思われます(外的要因はほぼなし?)
[Yahoo!]
内的要因、外的要因ともに評価要因となっているようです
[Google]
内的要因、外的要因ともに評価要因となっているようです
公式は基本的に内的重視だと思われます。
これは公式サイトの規約上、そのサイト自体が外部にリンクを張りにくいということが理由として考えられます。
一方、一般のエンジンはYahoo!、Googleともに外的要因も効いてしまう状態です。
モバイルサイトはリンクを張り合う文化がなかったことから、この要因が入ることについては賛否両論ありましたが、現在では様々なところで効果が確認されています。
特にGoogleでは、PCのGoogle検索で「link:モバイルのURL」を打ち込むと被リンクのリストが出てくることがあります。
またその中にはPCのサイトが含まれることがあります。
Googleのモバイル検索エンジンについてはリンクの張り方にもよるでしょうが、PCサイトからのリンクでもランクアップしたという実績も出ています。
Yahoo!に関しても外的要因は評価されるようですが、とにかく大きなインデックス更新というのがほとんどありません。
先日(12月25日)に久々の更新がありましたが、その前は8月だったと記憶しています。
さらに、Yahoo!においては何よりもYahoo!モバイルのカテゴリ登録が最も効果的であることは疑う余地はないと思われます。
以上ざっと各検索エンジンの特徴をまとめてみました。
これらを元にして具体的にどういう施策をしたら良いか、また日を改めて考えて
見たいと思います。