SEOのためのライティング術
キーワード密度は、検索順位の善し悪しを測る指標にはほとんどならないというのが、SEOに精通したWebマスターの統一見解です。
しかし、キーワードがSEOにおいて意味のない要素だというわけでありません。
人間のユーザーにとっても、機械のサーチエンジンにとっても、ウェブページのコンテンツに含まれるキーワードは、今でも重要な要素であることに変わりはありません。
今回は、効果的なキーワードの使い方について学んでみたいと思います。
LSI: Latent Semantic Index
LSI、聞いたことのある人もいるでしょう。
“latnent”は「隠れた、見えない」という意味、”semantic”は「意味の」という意味。
的確な日本語訳ではありませんが、LSIは「隠れた意味をインデックスする」いうことになります。
SEOと何が関係があるかというと、ようは「関連した用語を使って文章を書きなさい」ということです。
海外SEO情報ブログで半年前に同じことを伝えた記事から、例を引用します。
まずは、狙ったキーワードだけに気を取られた文章です。
このサイトは、パスタの総合情報サイトです。
パスタと一口に言っても、いろいろな種類のパスタがありますが、ここでは、パスタに関するありとあらゆる情報がそろっています。
あなたがパスタに興味があるなら、役に立つこと間違いなし。
今なら、人気のパスタが割引価格で手に入ります。
ちょっと風変わりなパスタも紹介しています。
パスタに関する質問にもお答えします。
パスタ、パスタ、パスタ・・・。
太文字で強調した「パスタ」をターゲットキーワードにしていますが、「携帯電話」に置き換えても、意味が通じます。
これを、LSIを意識して書き直すとこうなります。
私は、パスタが大好き。
ピザとかリゾットとか、イタリアン全般が好きなんだけど、やっぱりパスタがいちばんよね。
特にお気に入りなのは、カルボナーラとペペロンチーノかな。
週末はイタリア料理のレシピ本を見て、キッチンにこもってるわ。
芯が少し残ってるアルデンテは、麺の茹で方の基本よね。
食品棚には、マカロニ、リングイネ、フェットチーネとか、いろんな種類のパスタの他に、トマト缶、チーズ、アンチョビ、バジルなんかの食材が常にストックしてあるの。
もちろん、オリーブオイルにもこだわってるわ。
コールドプレス製法で作ったRosmarino社の最高級オリーブオイルを使ってるのよ。
手製のトマトソースを、たっぷりかけた私の特製手作りスパゲッティは、そこらへんのレストランには負けないくらいおいしいんだから。
料理してるときは、ホント幸せ。
でも、唯一の悩みは、パスタは高炭水化物の食品だってこと。
炭水化物の取りすぎは、ダイエットの敵だものね。
パスタに関連したキーワードは、赤の太文字で強調しています。
キーワード密度で言えば、最初のサンプルよりもずっと低い数字です。
しかし、どちらがパスタに関して書かれたコンテンツかと問われれば、明らかに後者です(読み手にとって有益な情報かどうかは別として)。
検索エンジンは、関連する用語のデータベースを所有していて、その数や関連性の判断具合は、日々進歩していることでしょう。
「東京大学⇒東大」のような短縮語、「パソコン⇒PC」のような同意語、「スターバックス⇒Starbacks」のような日本語/英語の対応などの認識能力も向上してきています。
ユーザーにとっても同じ言葉の過度な羅列は読みづらいものです。
本記事のタイトルは「SEOのためのライティング術」となっていますが、読み手のためにも豊富な語彙、言い回しを使って読みやすく分かりやすい文章を書くように心がけましょう。
- カテゴリ:SEM/SEO 全般タグ: LSI, キーワード密度, ライティング
読みやすく、表現力豊かな文章がSEOにも効果有り!
SEOって文章の書き方だけでなく、リンクの仕方にしても、アンカーテキストの書き方にしても、検索エンジンのガイドラインを守って、後はユーザビリティを考えて、という、この2点をしっかりやればいい。本来SEOって、かなりシンプルなんですよね。
あとは、ユーザーのターゲットを絞って、それにあったキーワードで、それにあったサイトをデザインする。こういうマーケティング的な部分を織り込む。
こういうベーシックな部分を見失わないのがとても大切だと思います。