OCI~購入意欲を調べるキーワードツール
検索の目的は、大きく2つに分けることができます。
1つは、「情報収集型(Infromational)」で、文字通り情報を調べるための検索です。
「Jリーグ 試合結果」や「東京 天気予報」が例です。
もう1つは、「取引・売買型(Transctional)」で、何かを購入したり何かに申し込んだりするための検索です。
「DVD 通信販売」や「新幹線 予約」が例です。
何らかの利益を得ることを目的としてWebサイトを運営する場合、後者のTransactional型に属したキーワードのほうが、より目的を達成しやすいでしょう。
AdSenseの収益を目的としたサイトでは、情報を提供した後にコンテンツに関連する広告をクリックしてもらうというのはありですが、情報だけを集めているユーザーは、その場ですぐに購入や申し込みといったアクションを起こす確立は少ないはずです。
購入意欲が高いキーワードをターゲットにするのが、サイトでの利益をあげるひとつのポイントになります。
特に広告費をかけるPPCでは、いかに購入意欲の高いキーワードで入札するかが、成功の鍵を握ります。
まさか、情報提供のためにPPCを打つ人はいないでしょう。
「購入意欲」があるか、ないか、どうやって判断したらいいでしょう?
キーワードに込められた「購入意欲」を数値化する、そんなツールを紹介します。
「Detecting Online Commercial Intention」というMicrosoftが、検索広告サービスとして展開しているadCenterで実験的に公開しているツールです。
説明文によれば、キーワードが「0.5」以上だと、購入意欲(Commercial Intention)が高いとのことです。
「天気予報」を調べてみます。
「0.23738」と、かなり低い数値です。
“NonCommercial(非商業的)”ということで、購入には結びつかないキーワードですね。
次は、「サッカー」。
「0.45722」で、5以下です。
購入意欲は低いですね。
「サッカー」だけでは意味が広すぎて、ターゲットを絞り込めません。
「サッカーシューズ 通販」にすると、
「0.86545」。
かなり高い購入意欲です。
「通販」ですから、買う気満々でしょう。
時節柄の「お歳暮」を検索してみます。
「0.61595」で、まあまあです。
「高島屋 お歳暮」にしてみます。
「0.72619」で、購買意欲が上がりました。
デパート名まで指定しているということは、高島屋で買うことを検討してるんでしょう。
最後の例は、ジョークも込めて、アフィリエイター向けのキーワードです。
「0.80394」です。
その昔、おそらく「ロングテール」という言葉がまだ根付いていなかったころ、このロングテールキーワードで簡単に上位表示して、アクセスは1日に10人くらいなものの、2,3件の成果を上げていたという伝説のキーワードです。
コンバージョン率の高さが、ツールでも伺えます。
このOCIツールは、サイトこそ英語ですが、日本語にも対応しているのが嬉しいところです。
キーワードによっては、納得できないような高い数値、あるいは逆に低い数値を返すこともあるし、ツールを信用しすぎることは危険ですが、1つの目安として利用してみてください。
また、キーワード選定においては、先に竹内さんが投稿した『ターゲットユーザーの絞込み』も、あわせて読むことを推奨します。
これまた面白いツールですね。
月間検索数、インプレッション数とはまた違った尺度でキーワードを考える事が出来ます。
基となっているデータの信憑性は置いておいてw
膨大な効果検証ツールのデータがあれば、かなり正確な数字が出せるかもしれませんね。
「プラットフォームの統合」というキーワードが思い浮かんでしまいます。
検索数とCTRとこの数字があれば、ある程度のコンバージョン数が予測できるということは、生半可なコンサルタントは必要なくなってしまいますね。