リスティング広告業界、2009年を振り返ろう!
各所で2009年のまとめ記事が公開されだしていますが、リスティング広告業界だけを振り返るのはこのSphinn Japan Blogだけです!(今のところ)
2月
インタレストマッチが代理店を通さずに配信可能に!
これまで代理店を通さなければ利用することができなかったインタレストマッチが代理店を通さずに配信可能になり話題になりました。
Google AdWordsのコンテンツターゲットと違い、広告配信先のレポートが取れないことで未だに本腰を入れて導入されていない企業が多い機能ですが、行動ターゲティングという新しい分野で、今後も期待されるシステムの一つです。
3月
Google AdWords:検索結果の上部の広告が検索結果の下にも表示
Google AdWordsにて検索結果の上部に表示されている品質の高い広告が、検索結果の下にも表示される様になりました。
ちなみに、Google AdWordsは1.2位表示が下部にも反映される訳ですが、スポンサードサーチ(旧Overture)はプレミアムポジションではない、右側の上位2つが検索結果の下に表示されます。
検索結果ページの下段にも広告が表示されるようになりました│Inside AdWords
4月
Google AdWordsがディスプレイ広告ビルダーをリリースしました。
テキスト広告を作るような手軽さで、ディスプレイ広告を数分で作ることができるディスプレイ広告ビルダーは、さまざまなレイアウトをもったテンプレートがあらかじめ用意されており、画像ファイルや動画ファイルをアップロードしたり、会社やブランドのロゴを挿入したりすることも可能なため、瞬く間に広がっていきましたね。
ディスプレイ広告ビルダーに参入されない企業も多いですが、意外にコンバージョンを獲得することができるので、個人的にはお薦めしていたりします。
ディスプレイ広告が手軽に作れるようになりました│Inside AdWords
7月
検索連動型広告のブランドへの影響調査を立証
明確なコンバージョン計れる商材を目的としてご利用されていることが多かった検索連動型広告ですが、ブランディングへの影響力もあるというデータをGoogleと電通とで共同でプレスリリースされ、話題になりました。
これらのデータを元にブランディングにて検索連動型広告を利用しやすくなりましたね。
検索連動型広告のブランドへの影響調査│Inside AdWords
8月
Google Insights for Search 日本語版リリース
検索クエリに対する検索ボリュームや検索トレンドなどの分析データを、グラフ/や表、 地図を使って分かりやすく表示するGoogle Insights for Searchが日本語を含む39言語に対応し、予測機能やアニメーション・マップなどが追加されました。
Google Insights for Searchはキーワードの動向などを見るのに物凄く便利な機能ですね。ただし、使用する際には下記の三点に注意して使用しましょう。
Google Insightsを使う際の注意点
- グラフ等の表示は「検索数(実数)」ではない
- これらの数値は「正規化」「数値化」処理が行われた相対値である
- 指定するクエリの同義語・単数複数形は含まれない
グーグルに訊く『Google Insights for Search』の使い方 – 1限目 – データを正しく読むための注意点
Google AdWordsに入札単価シミュレーション機能が追加されました。
入札単価シミュレーション機能を使用すると、入札単価が広告掲載結果にどのように影響するかを簡単に分析することができます。この機能の追加で、これまで頭を悩ませていた担当者も気軽に入札単価を調整できるようになったのではないでしょうか。
入札単価シミュレーションで効果的な単価設定│Inside AdWords
10月
Google AdWordsにてYouTube プロモート動画の利用が可能になりました。
YouTube上でユーザが指定したキーワードに連動して、動画を検索結果ページに表示したり、指定するキーワードに関連する YouTube 内外のページにも、自動的に動画を表示することが可能な機能です。
動画系の訴求力は大きく、今後の動向が気になります。更にYouTubeは世界第2位の検索エンジンですから、その威力は今後明確になってくるのではないでしょうか?
YouTube プロモート動画 利用開始のお知らせ│Inside AdWords
Google Analytics がモバイルサイトとモバイルアプリケーションをトラッキングできるようになりました。
この日はこの話題で一日盛り上がっていたのを覚えています。しかしながら本格的な導入には今しばらく時間がかかりそうですね。
Analytics 日本版 公式ブログ: Google Analytics 新機能公開のお知らせ
Google AdWordsにビュースルー コンバージョンが追加
ディスプレイ広告の価値をより適切に評価できるように、ビュースルー コンバージョンがAdWords のキャンペーン レポートでご確認できるようになりました。
ビュースルー コンバージョンとは「ディスプレイ広告を見ることはみたが、広告をクリックしなかったユーザーが、最終的には 30 日以内にコンバージョンを達成した」場合にカウントされることを指します。
ビュースルー コンバージョンがキャンペーン レポートで確認できるようになります!│Inside AdWords
Google画像検索にアドワーズ広告が追加
正式な日時はわかりませんでしたが、Google画像検索にGoogle AdWords広告が追加されました。
11月
スポンサードサーチ、広告配信対象外サイト除外機能をテスト公開
今までも何度か問題にあがっていたアービトラージサイトを故意的に除外できる機能が追加されました。この機能はスポンサードサーチには大きな前進だと個人的には考えています。
スポンサードサーチ、広告配信対象外のサイトを設定可能に–ヤフーがテスト提供
Google AdWords、複数のリンクを広告に表示
AdWords広告サイトリンク機能を使うと、広告テキストに設定しているリンク先 URL とともにサイト内のコンテンツへの追加リンクを最大 4 つまで表示させることができるようになりました。
現在、国内では数えるほどのものしか確認できていませんが、今後普及していきそうですね!
複数のリンクを広告に表示させることができるようになります│Inside AdWords
リスティング広告業界、2009年を振り返ろう!:まとめ
今回取り上げたものは大きな動きだけになるので、実際にはもう少し細かい変化はたくさんありましたね。
記事を見ていただければ分かることですが、今年はGoogle AdWordsの動きが尋常ではないほど活発だった気がします。来年のGoogle AdWordsやスポンサードサーチの動きはどうなることでしょうか?今から楽しみでなりませんね♪
SEO/SEM市場全体の2009年まとめ記事は下記よりどうぞ!
2009年 SEO/SEM業界下半期を振り返ろう!|Sphinn Japan Blog
2009年のSEO界隈を振り返る | SEOもっと!
- カテゴリ:SEM/SEO 全般タグ: SEM, リスティング広告