Googleキーワードツールのもう1つの使い方

公開日:2008/11/5
執筆者:鈴木 謙一

SEOを意識してサーチエンジンからアクセスを集める場合の最初の仕事は、「キーワード選定」です。

サイト作成を始める時点で「どのキーワードをターゲットにするか」という選定を誤ると、競合が多くて上位表示できない、あるいは上位表示はできたものの検索数そのものが少なくアクセスがまったくない、などという目も当てられない事態に陥ります。

前回はMicrosoftのOCIというツールを紹介しました。
今日は、Googleのキーワードツールを使った、おそらくほとんどの人が気づいていない、キーワードリサーチの方法を紹介します。

Googleが提供するキーワードツールは、もともとAdWords広告主のために提供されているツールです。
AdWordsアカウントを開設していれば、管理ページの「運用ツール」から利用できます。
AdWordsアカウントを持っていなければ、一般公開用のページから利用できます。
Google AdWords : キーワード ツール

使い方として、「自分でキーワードを入力して、そのキーワードに関連したキーワードの情報を知る」というのが一般的でしょう。

しかし、Googleキーワードツールには、もう1つ便利な使い方があります。
それは、他のサイトからキーワードを“盗む”方法です。

“盗む”というのは少々語弊がありますが、あるサイトで使われているキーワードを収集して、データを取得できます。

手順は簡単です。

グーグルキーワードツール
※「Shift(あるいはCtrl)」を押しながらクリックして、新規ウィンドウ(新規タブ)で表示するとこの後見やすいです

  1. 「ウェブサイトのコンテンツ 」を選択します。
  2. リサーチの対象となるページのURLを入力します。同一サイト内のその他のすべてのページも対象に含める時は、「この URL からリンクしている他のページを含む」のチェックボックスをONにします。
  3. キーワードの候補を取得ボタンを押して結果が出たら、「共通の用語でキーワードをグループ化」のチェックボックスをOFFにします。すべてのデータを見るために「表示する列」は「すべて」に変更したほうがいいでしょう。
  4. 「キーワード マッチ」を「完全一致」に変更します。

こうすると、指定したサイトで使われているキーワードを抽出して、検索ボリュームや検索数推移が分かります。
AdWords広告を出稿しているなら、クリック単価も参考になるでしょう。

スクリーンショットは、「クレジットカード」で上位表示のサイトをリサーチした結果です。
ただ単に「クレジットカード」というキーワードを入力して、関連用語を調べるのとは違ったキーワード候補が見つかります。

この後の手順は、検索ボリュームを高い順にソートします。
並び替えられたキーワードを上から順に実際に検索してみて、上位に表示されるページがどの程度競合になりそうかをチェックします。
もし隙間があれば、そのキーワードをターゲットにするといいでしょう。

検索数が多いからといって、そのキーワードにすぐに飛びついてはいけません。
ライバルが少ないキーワードを狙うのがポイントです。
検索数が減少傾向にあるキーワードよりも上昇傾向にあるキーワードのほうが、当然期待が持てます。

キーワード選定はロングテールもいいですが、まだまだ埋もれたメジャーキーワードが眠っているのも事実です。
ツールを賢く使って、宝物を発掘してみましょう。

この記事が良かったと思ったらSphinn Japanへ投稿/投票お願いします。

この記事へのコメント

コメントはまだありません »
Leave a comment