SEOなタイトルの付け方5つのポイント

公開日:2009/9/16
執筆者:fujiiakie

SEOの内部要素でとっても重要なところがタイトルです。
検索結果が本棚だったらタイトルは背表紙のようなもので、要約された説明(スニペット)は帯といえます。

今回は、私が前に書いたエントリーを例にして解説して行きます。

例)
キーワード解析の落とし穴「Google Analytics」数値のズレ|Sphinn Japan Blog
※リンク先ではなくってタイトルのフレーズと文字数にご注目ください

キーワードは盛りすぎないで

タイトルにはキーワードをたくさん入れたくなりますけど、検索結果は途中経過で、目的に合った内容をヒトへ伝えなければ意味がありません。タイトル=キーワードではなく魅力的なフレーズにすることが大切です。

例のタイトルを悪くするとこうなります。

「SEO SEO対策 無料 Google Analytics 解析 数値|Sphinn Japan Blog」

何のキーワードで検索結果に出したいかはわかりますけど、何を言いたいのかわからなくなりました。私が伝えたいことは「キーワード解析」と「Analyticsの数値のズレ」なので、この2点に興味のないヒトにクリックされても、検索ユーザーの時間をムダにしてしまいます。

検索結果のリンク先の内容を決めているのはWebページをつくっているヒトなので、本当の意味で最適化っていうなら内容まで最適でなければSEOとは言えません。

文字数に制限があると考える

「タイトルだけでも内容がわかるように」は基本ですけど、伝えたいことをぜんぶ書こうとすると、長すぎて表示が切れられてしまいます。

例のタイトルで検索しました。

「キーワード解析の落とし穴「Google Analytics」数値のズレ」の検索結果(上)Google / (下)Yahoo!

「キーワード解析の落とし穴「Google Analytics」数値のズレ」の検索結果(上)Google / (下)Yahoo!

検索エンジンが認識している単語やフレーズによって省略される文字数が変わりますけど、Googleでは半角66文字(全角33文字)以内、Yahoo!は半角52文字(全角26文字)以内、タイトルは共通なので、短いほうのYahoo!に合わせると切れません。

例では必ず最後に「|Sphinn Japan Blog」がつくので半角19文字(全角で約10文字)は予約されていると考えて、私が書くタイトルは半角33(全角16)以内なら切れないっていうことになります。

絶対に超えてはダメっていうことではありませんし、全角16文字は短すぎですけど、長すぎるタイトルはソーシャルブックマークの表示がおかしくなったり、ブラウザの「お気に入り」に入れると幅が大きくてジャマになってしまいます。短くても伝えられることもライティングのテクニックです。

内容を超えず、狙いすぎない

タイトルは内容と合っているだけでなく、内容を超えたフレーズにしてはいけません。たくさんクリックしてほしい気持ちはわかりますけど、やりすぎると検索ユーザーに反感を持たれてしまいます。

例のタイトルをおおげさにしてみます。

  • 業者も知らない恐ろしい罠「Google Analyticsは数値が狂っている」
  • SEO上級者なら知っている、Google Analyticsは壊れていた!
  • アクセス解析のプロも知らないGoogle Analyticsが使えない理由

おおげさっていうよりウソですね。

クリックはされやすくなるかも知れませんけど、来られたひとは「何だ、そのくらいのことか」と思われると、私のせいでSphinn Japan Blogの信用問題にもなってしまいます。

上手なタイトルは、内容を100%伝えながら、見てみようかなと思って頂くことが大切です。「赤字覚悟の大決算処分セール!最大90%値引き祭り開催中!!」はクリックされるかもしれませんけど、何が売られているのかわからないので、アクセス数は多くても成約率(CVR)はすごく下がります。CVRが低いことは、満足して頂けなかったっていうマイナス評価にもつながります。

書きはじめや説明文も考えて

規模がちょっと大きめになると、お店のページはデザインやレイアウトを考えて、A/Bテストで効果測定の流れになりますけど、そこまで大がかりではないページはテキストの書き方が検索結果に表示されることを意識しましょう。

例のタイトルで書いたエントリーでは、Googleの検索結果に表示されている説明はWord Pressの要約がmetaに入っていてGoogleがそれを表示しています。この要約は本文には出てきません。

Google Analyticsは、高機能で使いやすく無料のアクセス解析ですが、数値のとり方にクセのようなものがあります。複数のアクセス解析を入れる理由と「無料で日本語のアクセス解析」をご紹介します。

Yahoo!はキーワードが使われているフレーズを抜き出していますけど、Googleは検索結果によってmetaのdescriptionを表示してくれます。タイトルに入りきらない伝えたいことを短く書くことで、よりリンク先の内容を表現できて濃いクリックが期待できるのです。

(私の説明はちょっと長すぎですね)

バックリンクもねらってみる

おもしろい、インパクトがある、一目で有益な情報とわかる、そんなタイトルはブログだけではなくって、ニュースサイトからもリンクを頂けることがあります。

こちらは、スピンジャパンブログの清音(すがね)さんが個人で運営されているブログのエントリーで、SEOも考えながらソーシャル要素を取り入れられている成功例です。

タイトルのキーワードは「iknow」「smart-fm」「無料」「英語」「マスター」「方法」です。私の説明とはちがってタイトルは長いですけど、検索結果よりもソーシャルメディアへの最適化を重視されています。

はてなブックマーク1700以上で、それを見られたのかもしれないGIGAZINEのヘッドラインにも紹介されていました。Yahoo!ログールを見させて頂くと、その日のアクセス数は1万近かったおぼえがあります。

もうひとつ例をあげると、私のブログでGoogleからのアクセス数がすごく多い記事があります。

「Twitterの使い方(初心者編)」でも良かったのですけど「ついったー」と「わかったー」をかぶせてインパクトを出しました。内容も私のカンチガイをたくさん書いて紹介しているので、読まれているヒトに共感されたのかもしれません。バックリンク数も多いです。

このTwitterの記事を書いた理由は、私も使い方がわかったので紹介したかった以外にTwitterがハヤる直前だったのでタイトルで先取りしました。

ねらったキーワードは「Twitter 使い方」でGoogleでは3~5位以内にあって、Google Adwordsキーワードツールの月間検索ボリュームはいまだに(不明)になっていますけど、1ヶ月のセッション数は、この1ページだけで1,300以上あります。

キーワードが広まっていないときに先取りしてエントリーすると、リンクする選択がせまいので有利になります。キーワードのトレンドを読んでタイトルをつける方法もあります。


SEO戦術の一部、タイトルだけでもこれだけの要素があって、私がクライアントさんに伝えている1%にもなりません。そのくらいSEOは奥が深いっていうことですけど、これをぜんぶウノミでやってはいけません。

清音さんのようにソーシャル要素へバランスをよせたり、キーワードを無視したキャッチーなタイトルや、連載とわかりやすいよう重複させたフレーズをタイトルに使うこともあります。

私がWeb制作現場でどうしてもやめて頂きたいことは、ぜんぶのtitleとdescriptionが同じページづくりです。これは担当者さんがタイトルの意味を知らなかったり、検索エンジンにインデックスされたページが個別に検索されることを考えられていないことが多いのです。

タイトルが重複していないかは、Googleのウェブマスターツール(診断>HTMLの候補>タイトルタグ)で確認しましょう。

検索で上位表示されることも検索エンジン最適化ですけど、検索エンジンはヒトの目的への導線になってるだけです。検索結果からのリンク先もヒトへ最適化することが、検索エンジンに協力した本当の意味でのSEOと私は思っています。

P.S. タイトルの文字数制限ってはじめはムズカシイかもしれませんので、Google Adwordsに予算を少しだけ入れてテキスト広告を書いてみたり、エクセルの関数で制限をかけて練習してみてください。ちなみにこのブログの見出し(h3)は、5つとも全角13文字にしています。自然に表現できているでしょうか?

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