Googleの新たな検索サービスが変える今後のSEO
ここ最近、Gooleから新しい検索サービスが立て続けにリリースされています。
5月7日から日本でも利用可能になった、ユーザ自身がGoogleの検索結果を自由にカスタマイズできるパーソナライズ検索「サーチウィキ(SearchWiki)」。
サーチウィキ:検索結果表示をカスタマイズできるようになりました|Google Japan Blog
5月13日には、検索結果の絞り込みや表示形式の変更が行なえる「検索ツール(Search Options)」機能の追加。
インフルエンザ!?そんなときも新しい検索ツールで|Google Japan Blog
その他にも、正式導入はされていませんが、検索結果の説明文に評価レイティングや価格等を表示できる「リッチスニペット(Rich Snippet)」や、今月末に試験公開予定の「Google Squared」などが披露されています。
これらの変化に対して、Web制作者やSEO担当者はどのように対応していくべきなのでしょうか。
今回は,先日スタートした「検索ツール(Search Options)」機能について考えてみたいと思います。
「サーチウィキ(SearchWiki)」に関しては、すでにいろいろな記事が多く出ていますし、私自身、SEOへの影響は現時点では考える必要はないと考えますので、ここでは触れません。気になる方は以下の記事を参考にしてください。
- Googleサーチウィキについて|Sphinn Japan Blog
- GoogleサーチウィキによるSEOへの影響は? :: SEM R
- Googleサーチウィキは検索結果カスタマイズツールじゃない。ただのメモだ | Web担当者Forum
「検索ツール(Search Options)」とは?
まず、今回新たに加わった「検索ツール(Search Options)」について簡単にみてみましょう。
「検索ツール(Search Options)」は、Googleの検索結果画面左上に表示されている「検索ツールを表示」をクリックすることで表示されます。
クリックすると画面左側に、動画や掲示板のコンテンツへのフィルタリング設定や、検索結果をWebページの作成・更新日でソートする設定のほか、検索結果の要約文の長さの変更、検索されたページに含む画像を表示、検索ワードを中心として密接に関連するキーワードや組み合わせワードを円状に表示する「ワンダーホイール」が表示されます。
画像表示
さて、「検索ツール(Search Options)」の画像表示機能ですが、最初見たとき、通常の検索結果の横にそのサイトのサムネイル、またはサイトで使われている画像で検索キーワードにマッチした画像を表示しているのかと思ったのですが、よく見てみるとサムネイル画像ではありません。また、画像表示での検索結果も通常の検索結果とは異なっています。
画像表示というよりも、検索キーワードでの画像検索の結果なのかと思い、画像検索結果とも見比べてみましたが、これとも異なっているようです。
では、この画像表示、何をどのような順番でならべているのでしょうか。
いろいろと調べてみると、どうやら通常の検索結果の各リンク先ページ内の、画像検索にインデックスされた画像が表示されているようです。
また、画像検索にインデックスされた画像がない、もしくは関連した画像がないページは、画像表示に切り替えたときの検索結果には表示されません。
インデックスされた画像のあるサイトのみを、通常の検索結果と同じ順にならべているようです。
しかし、現在のGoogleの画像検索の精度の問題なのでしょうが、多くのサイトが画像表示に切り替えることで、検索結果から姿を消しています。
例えば、「横浜」のキーワードで検索したときの上位20サイトのうち、画像表示に切り替えても表示されているサイトは8サイトしかありませんでした。
あなたの会社のロゴは表示されていますか?
検索ユーザーが,より効率よく目的ページを探すために、今回の「画像表示」や「長い要約文表示」機能がつけられたのですから、表示される画像や要約文はそのサイトをよりわかりやすくするものでなければなりません。
しかし、現在表示されている画像は、ほとんどがそのサイトを表すものではなく、サイト内の広告の画像など、関係のないものが多いようです。
企業サイトを見ても、その会社のロゴやマークが表示されているところはほとんどありません。
Googleの画像検索の精度やインデックスが増えるにしたがい、これらの問題点は改善されていくのでしょうが、私たちも出来る限り、コントロールできるところは行なう努力はしましょう。
例えば、Googleにインデックスしてもらいたい画像には、画像置換の手法(画像をhtmlソース内に置かずに、プレーンテキストで配置したものを、スタイルシートでマイナスindentなどを利用して画像を表示させる手法)などは使わずに、直接画像を置き、しっかりとaltの記入をし、画像の直前・直後のアンカーテキストにキーワードの埋め込みなどを行っておきます。こうすることで、Googleの画像検索で狙ったキーワードで表示されやすくなります。
ユニバーサル検索時代のSEO
今回の「検索ツール(Search Options)」の投入は、Googleが進めるユニバーサル検索(1度の検索で、Webサイト・動画・画像・ニュー ス・地図・書籍等のあらゆる種類の情報を同一検索画面に表示するGoogleの検索サービス)をより使いやすくするためのものです。今後もユニバーサル検索はいろいろなかたちで成長していくでしょう。
この流れの中で、私たちは、ただ検索結果の上位表示を考えるだけではなく、いかに自サイトをいろいろなかたちで露出させていくかが重要となります。
サイト内の画像や動画をいかにGoogleに読んでもらうか。会社やお店の所在地をいかに地図上に表示してもらうか。今後は「リッチスニペット(Rich Snippet)」の表示などと、やるべきことがたくさんあります。リンクやテキストマッチなどを考え上位表示させることだけのSEOでは生き残っていくことはできないでしょう。
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