どうしてそんなに高いの!?高額SEOセミナー
高額料金のSEOセミナーについて、自分の考えをまとめてみました。
まず、漠然と思ったのは、「参加したとして、費用対効果は見合っているのか?」ということです。
僕は年間にして、数十のもセミナーに参加させてもらっています。それこそ大小、有料無料問わずです。その中である程度見出したものがありまして、「セミナーとは、自己投資・自社投資である」ということです。
セミナーに参加して直接、売上に結びつくというケースは稀有です。もちろん無いとは言いません。セミナー後の懇親会や、休憩中などの談話からビジネスの話しになることもしばしば経験しているからです。しかし、前述したようにこれは稀有、レアケースです。
そう考えると、セミナーでインプットした情報というものは、後にアウトプット作業が必要になります。直接アウトプットすれば良いものもあれば、加工しなければ使い物にならないものも多々あります。むしろ、後者の方が多い気さえします。
ことSEOにフォーカスしたカタチでモノを言わせてもらうと、正直申し上げて項目数は決まってしまっていると個人的には思っています。
もちろん、その同じ項目数の一つ一つの幅を広げることは可能なので、尺を伸ばすということは如何様にもコントロールは出来ますし、実際に僕もセミナーのスピーカーを行わせていただいた際に出来ましたw
逆に考えると、いくらでも話す内容はクリエイティブ出来るということになります。それは、同じ内容を焼き回しをしたり、切り口を変えたりと、それこそ手を変え品を変えといった様にです。
SEOセミナーで話しているような内容は、専門書籍を一冊購入して終わりまでくまなく読めば書いてあるようなものがほとんどです。たったの数千円で事足ります。それらの知識を補完するのは、インターネットを駆使すれば事足ります。こちらにいたっては無料です。そもそも、SEOを学ぼうとする人間が、インターネットを駆使しないというのはナンセンスですよね?
この専門書籍を丸々読み込んで、更にインターネットでも情報収集出来ている人間の上に、一体何を上乗せ出来るというのでしょうか?
この時点で足りていないものというのは、「経験」と「実績」だと思われます。この「経験」と「実績」というものは、他人から譲受けるといったことは出来ません。あくまで自分で考え、施策をし、その結果を得ることで初めて「経験」と「実績」というものが構築されていくわけです。
それに、自分とまったく同じ状況でSEOを行っている人間なんて存在しません。抱えているバックグランド(会社・個人のおかれている環境など)、対象となるサイト、商材などなど挙げていけばキリがないほど「違い」は存在しているはずです。
そうすると、Aさんでは成功した施策が、Bさんにも同様に成功するとは必ずしも言えないということになります。
Aさん、Bさん、Cさんともに共通して有効な施策なんていうものは、それこそ専門書籍に書いていないわけがないのです。
では、どうしてそんなにも高額な金額が必要なのか?
そして、そのセミナー内容は値段に見合っているのか?
経営の世界では、ROI(費用対効果)は口をすっぱくして言われます。SEMの世界でもモチロンそうですよね?
では、この高額セミナーのROIはどうなのか!?といったことを、もう一度良く考えてみてください。
僕は、この高額セミナーというものが出来上がった背景は、「SEO」というサービス提供方式のパラダイムシフトだと感じています。
世にSEOというものが出始めた時は、契約期間内に対象サイトにコンサルティングを行う「コンサルティング型」が主流でした。近年主流だったのは、検索結果順位の上位を獲得出来た時のみ費用が発生する「成果報酬型」でした。
つまり、コンサルティング型でも、成果報酬型でもお金を稼げなくなってきたSEO屋が、「インハウスSEO(自分・社内でSEOを行うこと)」というものを掲げ、その拠り所として用意したのが「高額セミナー」なのではないかと思うのです。
深呼吸をしてもう一度考えて欲しいのは、「SEOというものは、たかだかサイトに流入を行わせるアプローチの一つでしかない。」ということです。
この考え方がしっかりとあれば、冷静に物事を判断できるのではないでしょうか?
深呼吸をしましょう!深呼吸を。
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