ソーシャルメディア活用 TIP#3: 11のソーシャルメディア・エチケット
過去2回のソーシャルメディアTIPでは、ソーシャルメディアの貢献者になることがブランディングにつながると書きました。
今回は、Digital Labsのエリック・ブラントナーさんの記事を参考に、ソーシャルメディアを上手に利用してファンを獲得するためのエチケットを学びたいと思います。
(“The 11 Rules of Social Media Etiquette“, Digital Labz, Eric Brantner, 2008/11/12)
全般的に精神論に近いです。
でもマーケティングは心の問題です。精神論がダイジなのです。
1. 貰う以上に与える
人から注目されたいと思ったら、まずはこちらから他の人を注目してあげることです。(中略)ソーシャルメディアにいきなり入って行って、すぐにトップユーザになれるわけがないのです。
Twitterなんかでも、すでに有名なマーケッターはアカウントを作成した時点で、数千のFollowerが付きます。そして、彼らがFollowしているのは数十人だったりします。例えば、Frank Kernとか。
正直、モテモテな感じで、「カッコイイっ」って思います。でも、これは彼らが既に有名だからです。今まで、ブログや、メルマガ、その他ソーシャルサイトなどで、マーケティングをずーっとしてきたから可能なのです。
与えるものが無い人間は、貰う資格が無い。これは、マーケティング全般、ビジネス全般、人間関係全般に言えることです。
まずは自分がどれだけ与えるものがあるのか?
人はそこを見ているものです。
2. キーボード・ギャングにならない
インターネットで一番の問題はきっと、キーボード・ギャングではないでしょうか。(中略)彼らはパソコンの前に座り、誰彼かまわず汚い言葉を浴びせます。正面きっては決して言う度胸もないような言葉でも、ネット上では言うのです。実社会で友達がいないからって、他の人のネット環境を台無しにするのはやめましょう。
さすがにネットでマーケティングをやろうと思っている人に、こういう人はいないでしょうから説明は不要ですね。
でもぼくは、このスピンというサイトを使ってていつも思うのですが、日本語での「議論」って難しいですね。あんまり丁寧な文章で書くと、言いたいことがストレートに伝わらないし。かと言って、語尾をちょっと変えただけで、ものすごくぶっきらぼうになってしまったりする。
英語の場合、話言葉と書き言葉がほとんど同じで、みんなそれになれているから特に不自由が無い。
でも日本語の環境で、ソーシャルメディアで発言をする場合には、どんな言葉遣いで書くのかも、マーケティングの重要な選択枝だと思います。
3. ソーシャルサイトに価値をもたらす
良いコネクションを得られるかどうかは、あなたがそのソーシャルサイトに価値をもたらしたかどうかで決まります。誰も欲っしていないコンテンツを投稿したり、いっつも自分のブランドを宣伝するだけではいけません。何かをソーシャルサイトに投稿する際は、「このコンテンツは本当に、コミュニティに価値をもたらすだろうか?」と自分に問い直してみましょう。
ソーシャルブックマークサイトは特にそうですが、Twitterなんかでも、自分のブログ記事や、商品へのリンクばっかりを連続投稿しているマーケッターは多数います。
Twitterは他人の日常を垣間見れるからオモシロイのです。
一般のTwitterユーザーはそれが目的でTwitterを使っているはずです。
このユーザーの「気持ち」を理解できないようではマーケッターと言えません。
ソーシャルサイトには、各サイト毎に「目的」があります。「そのサイトのユーザーは何を目的にそのソーシャルサイトに集まっているのか?」を考えて見ましょう。
そうすれば、そのサイトにとっての「価値」が何であるのかも自ずと見えてくるはずです。
4. 他人の努力を妨害しない
単なる自分の功名心のために他人を攻撃するのはやめましょう。ソーシャルメディアで敵をつくって得をすることは一つもありません。
ネット上では議論が盛んに行われることがあります。これも一つのソーシャルメディアの「価値」と言えます。
そして、議論には「批判」がつきものです。この批判が「自分の功名心のため」かどうかは自分にしか分かりません。
でも、この場合重要なのは、自分がどう思っているかではなく、「批判された相手がどう思うか」、「他人が見てどう思うか」だと思います。マーケティングは他人に対して行っているものだから当然です。
面と向かって誰かを批判する場合、ものすごく気を使うはずです。ものすごく言葉を選ぶはずです。
でも、ネットとなると、距離が離れている分だけ、安易な批判の仕方をしてしまうものです。
批判をするときは、ネット上でも、気を使い、言葉を選ぶことが大切です。
5. ずるをする人は絶対に勝てない
ずるをして安易な攻略法を探そうとしないで、ソーシャルメディアの王道を行くことに専念しましょう。ずるをして一時的に成功しても、いずれバレます。そして一旦世間がそのズルを知ってしまったら、評判を取り戻すのは不可能でしょう。
ソーシャルメディアにもスパム的な方法はいくつも存在します。自動投稿やアカウントの量産、自作自演。
そういう方法でも、一時的にはアクセスが増加し、注目を集めるかも知れません。
でも、こういった方法で「ブランディング」はできません。
ブランディングは信用の上に成り立っているからです。
6. 質の高い人間関係を築く
人は知らない人よりも、知っている人を助けたくなるものです。(中略)人間関係というのは両サイドが参加して初めて成立するものです。ですから、常に、ソーシャルメディアの良き参加者となるように心がけましょう。
ソーシャルメディアというコミュニティに参加して、そこから一対一の質の高い関係に発展させることも大切です。
7. 頼みごとばかりしない
ネットで人を遠ざけてしまう原因でありがちなのが、「お願いごとばかりする」というものです。「ブログにコメント下さい」みたいなのをTwitterでお願いしてばかりだったりすると、すぐにウザがられます。
これは、一番最初の「貰う以上に与える」をさらに具体的にしたものでしょうね。
人間関係はまず与えることが基本です。お願いごとばかりではされていたら、やがてその関係が重荷に感じるようになります。
本来、与えていれば、相手も同じくらいのことを返してくれるものです。それが正常な関係です。
もし、こちらが与えても何も返してくれないような人は、そういう人に何かをお願いしても、結局何も返ってこないものです。
8. コミュニティを尊重する
ソーシャルメディアのエチケットで、これが一番重要かもしれません。コミュニティに敬意を表しましょう。これはそんなに難しいことではありません。常識を守って、自分が接してもらいたいように、人に接しましょう。これは実社会で持つべき普通の社交性と同じです。
ネットのコミュニティを、一つの「社会」と捉えれば自然と出来ることですね。
9. 他の人に耳を傾ける
誰かがあなたを批判したときのあなたのリアクションは、「どれだけ相手が間違っているか反論すること」ではないでしょうか。でも批判されたら、ただ反論するばかりじゃなく、一呼吸おいて、相手が本当に言わんとしていることは何なのか、一度じっくりと耳を傾けてみましょう。(中略)あなたは全てを知っているわけでは無いはずです。批判に耳を傾けてみると学ぶことも多いはずです。
オンラインでの議論は、相手の顔が見れないので真意をつかみづらい半面、すぐに返答しなくても良いので、じっくり考える時間が与えられています。
相手の真意はどうあれ、前向きに捉える努力をするのも大切かもしれません。
10. 自分の行動に責任をもつ
インターネットには匿名性という特質があるので、自分の言動に責任を持たないことも可能です。でも、そんな人にはならないで下さい。自分のネットでの言動に誇りと責任を持つ人になって下さい。そうすることで、あたなの言動に賛成する人も、反対する人も、あなたに敬意を表するでしょう。
海外では実名性のFacebookが流行りました。日本では匿名性の高いMixiが人気です。この点で、日本では必ずしも実名であることが正しい選択とはいえない気がします。
それでも、実名であれ、仮名であれ、責任を持った言動が喜ばれることに変りはありません。
11. 人に親切にする
上記のすべてはここに集約されると思います。他人に親切であること。
まとめられてしまったので、ぼくはもう、まとめようがありません。
ごきげんよう and be nice to your neighbors!
- カテゴリ:ソーシャルメディアタグ: Facebook, Twitter, ソーシャル・メディア
この趣向の記事は大好物です。良い記事ですね~。
いつか引用させて頂くかもしれません。
有難う御座います。ぼくもこう趣向の記事を書くのが大好物です。
本職が営業だからでしょうね。