アジアのSEO事情

公開日:2008/10/28
執筆者:木村 賢

日本のSEOは、渡辺さんをはじめとする多くの先人の方々のお陰で、世界でもトップレベルだと思っています。
(モラルとかそういうことは抜きにして、流れの大きさとか情報速度とか)

アジア諸国の中でも圧倒的だと考えられますが、そのほかのアジア諸国がどうなっているか考えてみたいと思います。

少々乱暴ですが、「国名+SEO or Serach Engine Optimization」または、「言語名+SEO or Serach Engine Optimization」でGoogle検索してみました。
その検索結果数をざっと記載してみます。

●中国
china SEO: 8,980,000
chinese SEO: 8,960,000
china search engine optimization: 1,750,000
chinese search engine optimization: 2,570,000

●韓国
korea SEO: 6,690,000
korean SEO: 3,170,000
korea search engine optimization: 698,000
korean search engine optimization: 970,000

●アラブ首長国連邦
United Arab Emirates SEO: 430,000
United Arab Emirates search engine optimization: 207,000
UAE SEO: 907,000
UAE Search Engine Optimization: 419,000

●インド
India SEO: 610,000
India search engine optimization: 3,030,000

●ベトナム
Vietnam search engine optimization: 565,000
Vietnam SEO: 2,370,000
Vietnamese searvh engin optimization: 521,000
Vietnamese SEO: 1,300,000

だいたい予想通りの結果でした。
ちなみに、日本語ページだけの「SEO」での検索結果は29,100,000です。

上記からこちらもかなり乱暴な想定ですが、SEOが盛んな国ほど検索結果が多いと仮定できるかと思います。

例えば、中国ですがここ1~2年でSEO業者が多数出現しており、実際にSEOが産業として大きくなり始めています。
百度の表示形式によってはSEOは発達しないのではないか?とも考えられていましたが、実際そうでもないようで、Google・百度ともに対策したいと願う企業は増えているようです。

ちなみに、上記は英語で調べていますので中国語で調べたらもっと多くの検索結果が得られるものと思われます。

一方、UAE・ベトナムといったところの数値は低くなっています。
どちらもアラビア語、ベトナム語が主なだけに英語の検索結果だけでの判断は危険ですが、私が知る限りではインド含めこれらの国はさほどSEOが盛んではないと考えています。

実は、先週までベトナムに行っていたのですが、SEOというもの自体がまだ存在しないに等しいとのこと。

ウェブ制作会社も、ごく稀に「Googleで、社名で表示されるようにしたい」程度のオーダーがなされることはあるとのことですが、「『自動車保険 見積り』で上位表示しておいてくださいね!」というようなオーダーはほとんどないようです。

ベトナムの検索エンジンシェアは、その多くがGoogleとのことですが、まだまだECは発達しておらず、ウェブサイトは“(会社等の)情報を調べるために使う”、“ブログでの情報発信や閲覧”という感覚が強いようです。

つまり、まだ積極的にウェブ上で物を売ったり、マーケティングしたりという文化がないそうです。

某メーカーのインドのウェブ運営担当者と打ち合わせをした際は、さすがに「SEO」というもの自体は知っていましたが、競争はそれほど激しくないし、マーケティングにおいて(日本ほど)重要とは考えていないとのことでした。

中国も、2年くらい前は似た様な感覚だったと思いますが、中国経済の発達に伴い、欧米や日本のインターネットにおける知恵が、大量に流入したことによって、ここ1,2年で様相が変わったものと思われます。
(実際、私が知っている中国のSEO業者の方は、日本人だったり、アメリカ人だったり、はたまたアメリカ留学していた中国人だったりします)

中国ではすでに、“簡単にSEOをかけられる”状況ではなくなりつつありますが、ベトナム、インド、UAEなど、SEO黎明期である国々では、少ない努力で大きな効果が得られる可能性もあると思われます。

多言語対応のウェブサイトを作ることは非常に手間も資金もかかりますが、SEOはある程度世界共通の手法が可能だと思います。

インターネットの最大の利点のひとつである、国境が(ほぼ)ないということを生かして、SEOがまだまだ発達していない国の検索エンジンにアプローチしていくというのは面白い方法かもしれませんね。

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