リッチスニペット(構造化データ)の表示方法(前編)
2009年5月に米Googleによって発表されたリッチスニペット(Rich Snippets)は、2009年11月より日本でも提供を開始しました。Goole検索の検索結果ページ(SERP)に表示されるスニペット(ページの説明文)に、Webページ内のレビュー、人物、イベントなどの情報を指定でき、より多くの情報を表示させることができる拡張機能です。
12月にはYahoo!JAPANでも検索のオープンプラットフォーム・SearchMonkey(サーチモンキー)によって同等の機能を公開しています。
現在では、製品価格やレビュー・評価が中心の表示となっていますが、今後、これらの機能を利用した表示可能な対応範囲は広がるため、サイト運営者は表示させるために、ウェブページ内を検索エンジンが取得可能な構造化データを指定する必要があります。
リッチスニペットの表示について2回に分けまとめます。
構造化データによる検索結果のリッチ化
まず構造化データによって、検索結果がどのように表示されるのか見てみましょう。
このように、サイトに構造化データを埋め込むことで、検索結果に今までよりも多くの有益な情報を整理された状態で表示させることが可能となるため、質の高いトラフィックを獲得することが可能となります。
Google リッチスニペットでの表示方法
①ウェブを構造化するするための記述ルールにしたがってGoogle が解釈可能なマークアップをページに追加します。構造化データを指定するためのマークアップ規格としてmicroformat と RDFaに続き、microdata が対応しています。
②マークアップが完了したら、Rich Snippets Testing Tool (英語サイト)によって、Google がデータを適切に解釈できているか確認することができます。
③専用フォームから申請を行う。ただし、必ずしもリッチ スニペットが表示されるとは限らず、表示されるかどうかはGoogle 独自のアルゴリズムによって決定されます。
日本でリッチ スニペットに対応しているフォーマットは、これまでレビューに関する情報のみでしたが、先日4月5日にイベント 情報にも対応しました。
Yahoo!SearchMonkey での表示方法
Yahoo!JAPANにおいてGoogleと同様な表示を行うためには、ウェブを構造化するするためのマークアップをページに追加するところまではGoogleと同じですが、表示させるためには、「Yahoo!検索プラグイン」を準備し、検索ユーザーに機能を有効にしてもらう必要があります。
しかし、現在は一般ユーザーがプラグイン開発を行うことはできず、「Yahoo!オークション」や「ぐるなび」・「Wikipedia」など、その他一部のサイトのプラグインがデフォルトで追加されています。この春からは誰でもプラグイン開発に参加できるようにYahoo! JAPANより開発ツールが公開される予定とのことです。
今後は、Yahoo! JAPANでの「Yahoo!検索プラグイン」が一般ユーザーに開発可能になることや、Googleでの表示可能な範囲が広がることなどからも、サイト運営者は検索結果のリッチ化への対応は重要な課題となってきます。
後編では、具体的な構造化データを指定するためのマークアップ方法について書きます。
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