SEOでターゲット キーワードの比重を調べる方法
SEOを考えてWebサイトをつくるとき、前もってターゲットキーワードを決めますけど、たとえば、Sphinn Japan がキーワード「SEO」をターゲットにしてもムダが多くなります。
「SEO」で検索されたとき、SEOの何を求めて検索されてるのか広すぎて「検索マーケティング」に興味があって「SEO」で検索している「率」が低いと予想できるからです。
今回は、ビッグキーワード(B)とミドルキーワード(M)、スモールキーワード(S)の3種類を比較して、キーワードの比重を見て行きます。
検索回数は、Google AdWordsのキーワードツールより、ローカル月間検索ボリュームを参考にしています。どの数値もGoogleによるおおよその数値なので、目安として見てください。
ムダの多いビッグキーワードと比重値による指標
マッチタイプ「完全一致」は、検索フレーズを[]でかこんだときの数値で、部分一致は何もつけないときの数値です。ここでは””でかこむフレーズ一致は今回は使いません。
ビッグキーワード(キーワードB)
キーワードBでは、普通に検索すると748万回も検索されたことになっていますけど、ホントにBのキーワード「単体」で検索された回数は完全一致の20万1千回です。
完全一致の比率は2.6%になっていて、キーワードBをふくむ検索需要のあるフレーズは97.4%っていうことになります。
ミドルキーワード(キーワードM)
Bとくらべて完全一致の比率が16.7%と大きくなっています。キーワードMのフレーズがふくまれる部分一致の比率も少なくなりました。
完全一致÷部分一致×完全一致=比重値
完全一致の比率に完全一致の検索回数をかけることで、キーワード需要の指標になる「比重値」を計算します。上の図では、Bが5,401、Mは2,960になりました。
B対比は「キーワードBの完全一致」にたいして比較する「完全一致」です。ちょっとムズカシそうに見えますけど、ビッグキーワードを「1」としたとき、どのくらい重要か比較するための数値です。
上の図では、キーワードMのB対比が0.55になっていますので、ビッグキーワードをねらうムズカシさを1としたとき、55%の力でミドルキーワードがねらえるなら、そちらに力を入れるべきっていうことになります。
指標ですので、この数値が具体的に何かをさしていたりはしませんし、図の左にあるグラフのような完全一致の比率のほうが重要です。
スモールキーワードを入れた3つでの比較
ビッグとミドルキーワード
フレーズはかわりましたけど、先に掲載した2つの比較とほとんど同じです。ミドルキーワードの完全一致比率が9.9%と高めになっていますので、このキーワードではMのフレーズが少し濃くなっています。
スモールキーワードの完全一致
検索数は8,100ですけど比率が35.4%と低いため、スモールキーワードとしては部分一致が多いようです。
B対比とM対比
B対比は先に説明したとおりですけど、キーワードMでは1.83と前回とは逆に1を超えています。キーワードSも同じように1.22と大きくなっていて、MとSの重要度が高いキーワードといえます。
キーワードSのM対比では0.67ですけど、Mをねらうために力がたりないようでしたらSのフレーズで最適化したコンテンツをつくったほうが効率良く集客できるはずです。
AdWordsで実績を出せるヒトはSEOにもとても強い
2種類のテーマより、5種類の分類でキーワードのウェイトを解説しました。コレは、SEOっていうよりリスティング広告の知識や技術を実践しているとわかってくるものです。
自社ECや個人の趣味でWebサイトをつくられるとき、制作される方はテーマに関連するキーワードの知識をお持ちだと思いますけど、私が外からお手伝いに入る場合はわかりませんので、客観的にキーワードの分析からはじめます。
Webサイトの運営時間がたっていたら、アクセスされたキーワードから関連するフレーズがわかりますけど、見えていない需要を発見したり、数値から見た根拠のある分析は、キーワードツールを使ってAdWordsを同時に運用することで効果測定もでき、成約に強いキーワードを増やすことで最適化(SEO)ができます。
よく、被リンクが集まらないっていうお悩みを聞きますけど、まずはAdWords広告のランディングページにして知って頂くこともSEOのためです。LPOも同時進行しながらリンクベイティングを仕掛けたりもできます。
ブログでしたら、Twitterやはてなブックマークでアクセスを集めることができますけど、ECサイトではムズカシイところがたくさんでてきます。
まずは「集客」で、その中から成約だけではなく「リンクしていただく」ために評価の高いコンテンツを作ること。いきなりSEOで上位表示は順番が反対ですので、まずは知っていただいて、リンクも頂くためにAdWords広告を利用しましょう。
AdWordsは、どんどん進化して解析が自動化されていますので、ECサイトのSEO戦略にとても役立ちます。
おまけ「Sphinn Japan ブログでLSIを実践せよ」
今回の計算方法は、私の上司が趣味でSEOを考えていたとき、遊びで使われていたオリジナルな指標の出し方です。
「SEOなどの戦術は公開して広めるもの」と教えられていますので問題はないのですけど、公開する条件として、ココでLSIを実践してみてといわれました。もちろん指示ではありませんけど、ためしにやってみています。
このエントリーには、検索マーケティングに関連するフレーズの種類が多く、さらに、画像の中に書いてあるSEOやアクセス解析に関係ないコトバが入っていません。テーマを濃くする、SEOを考えたライティングテクニックのひとつです。
<参考になる関連エントリー>
- 完全一致と部分一致はどっちが良いの? | グーグル アドワーズ ラボ
AdWordsで入札するときのマッチタイプの説明です。今回の記事がムズカシイと思われたら、ぜひお読みになられて戻ってきて読み返してみてください。 - キーワード マッチとは何ですか? – アドワーズ 広告 ヘルプ
キーワードツールの使い方を基本から学べます。 - SEOのためのライティング術|Sphinn Japan Blog
LSIについて。例を使って、とてもわかりやすく解説されています。
- カテゴリ:Google,SEM/SEO 全般