LPO 対策 – テストデータを集計しない 5 つの言い訳と、そこに潜む落とし穴
最近(最近でもないか…笑)、LPO 対策というのが流行っていますよね。
- 申し込みボタンを大きくしましょう。
- お客様の声を追加しましょう。
- 個人情報が保護されている証明書を表すロゴを追加しましょう。
- ビデオを追加しましょう。
そうすれば、コンバージョン率が良くなりますよ!みたいな話です。
こういった話は、もちろん大事ですし、とても貴重な情報です。僕自身も、よく話すことです。
事例に習うことは大事なのですが、それを実行してみた後に、具体的にどのように変化したのかをデータで解析する人たちがあまりにも少ないことに、いつも落胆させられます。
ツールを導入するのが面倒だという理由以外に、あまり口には出しませんが、分析をしない人達の言い訳として、次のようなものが挙げられます。
- 統計的には上手くいくはずだから大丈夫だろう。
- 理論に基づいているので、コンバージョン率は良くなるだろう。
- コンサルタントが提案した改善案だから間違いない。
- せっかくお金をかけてサイトをリニューアルしたから…
- 苦労してデザインしたんだから…
こんなことを思いながら、新しいサイトにリニューアルしたり、一般的に言われている LPO の事例に習いサイトを改善していくのです。テストツールを使わずに…
残念ながら、ここには大きな落とし穴があります。
それは、サイトを改善すると同時に、改善後の新しいバージョンが勝ってほしいと心の中で強く願っていることです。
そう思うこと自体に問題はないのですが、ツールを使わずに比較してしまうと、人間とは不思議なもので、新しいバージョンを応援してしまうが為に、新しいバージョンの方が注文数が増えたような気になるのです。
それどころか、明らかに注文数が減った場合でも、
『改善前は、時期的にオーダーが多くなる時だったから。』
『改善前は、ちょうど ○○ のサイトで紹介された時だったから。』
など、新しくリニューアルしたサイトをかばうかのように、改善後が上手くいかなかった外的要因を探しはじめる人もいます。負けのサイトを採用しているのにも関わらず…恐
もしあなたが、ここにある経験をしたことがあるのであれば、今からでも遅くはありません。
テストツールを使いはじめましょう。世の中にはいろんなテストツールはありますが、オススメは Google Website Optimizer (無料)です。設定方法はこちらで紹介しています。
考え方としては、あなたの仕事はアイデアを注入することで、結果は全てお客様任せです。負けたテストは、サクッと損切りしなくてはいけません。
つまり、改善案に余計な情を持つのではなく、 コンバージョンの良いサイトは、お客様に作ってもらうという心構えが大事なのです。
一般的に言われている LPO の手法(机上の理論)が、全て上手くいくとは限りません。
というか、テストツールを使いながら、確実にコンバージョン率の高いものを選んでいくことが、本当の意味での LPO 対策と呼べるのではないでしょうか?