ソーシャルメディア活用 TIP#1: 直メ禁止!相手に発見してもらおう!
「ソーシャルメディアをマーケティングに活用する」というテーマですが、少し前に流行ったMixi系の情報商材をイメージする方も多いかもしれません。
このMixi系商材で紹介されていた方法は、直接メッセージを送ったり、足跡を残して自分のプロフィールに誘導して、そこからさらに販売サイトである、自分のブログやウェブサイトにアクセスを流すという方法でした。
これは非常に直接的な「商品やビジネスの売り込み」で、人との交流を目的としたソーシャルメディアの本来の目的に反するばかりでなく、他のユーザーからも迷惑がられるので、マーケティングとしてはもはや成立していません。
それでも、未だにこの手のマーケティングを行っている事例は時々見かけます。
この辺の事情は、日本よりも早くからソーシャルメディアが発達している海外でも同じです。
Facebook、Hi5、Myspace、Twitterと、どこへ行ってもこの手の「売り込みメッセージ」を受け取ります。
しかしその反面、海外ではソーシャルメディアのあるべき姿を理解して、上手にマーケティングに利用しているインターネットマーケッターも存在します。
彼らがどのようにソーシャルメディアを活用しているのか?
それは、一言で言えば『ソーシャルメディアの貢献者になる』と言うことです。
ちなみに、『ソーシャルメディアの貢献者になる』というアイディアはAaron Wall氏のSEObook.comの記事から得ています。
ソーシャルメディアで貢献者になる
では、『貢献者になる』とはどういうことなのか?
それはそれぞれのソーシャルメディアの目的に沿った活動を積極的にやること。
これだけです。
例えば、ソーシャルブックマークサイトであれば、その目的は、良質なウェブページをみんなで共有することです。Sphinn の場合は投稿するだけでなく、投稿された記事に投票したり、コメントを残して議論をしたりすることも目的の一つです。
MixiやFacebookの場合は元々の友人とのコミュニケーションも勿論目的の一つですが、特定のコミュニティに参加して、情報交換することもこれらのソーシャルメディアの目的です。
このような、目的に沿った活動をすることが、すなわち、『ソーシャルメディアの貢献者になる』ということです。
なぜ、貢献者になることがマーケティングなのか
これがなぜマーケティングなのかと言うと、それは自分を売り込むことにつながるからです。
自分の商品やサービス、会社を売り込むのではなく、自分自身を好きになってもらう、これがソーシャルメディアでのマーケティングです。
あるソーシャルメディアの中で活発に活動していると、周りのユーザーは、「この人はどんな人なんだろう?」と気になるはずです。また、Mixiのコミュニティの中で他のユーザーがした質問に答えたら、「この人、良い人だな」と思ってくれたりします。そして、自分のプロフィールを覗きにきます。
多くのソーシャルメディアは大抵、大なり小なりのプロフィールページを用意しています。
そこに、趣味や、特技などの個人的な事と共に、自分のビジネスの内容や、ブログ、ウェブサイトなどを紹介しておけば、自分のことをもっと良く知ってくれるのです。
自分から、「私はこういうビジネスをしています」「こういう商品を売ってます」「こういうウェブサイトを運営しています」と売り込んでいったら、信用されません。信用されないということはビジネスにはつながりません。
でも、積極的にソーシャルメディア内で活動し、自分の評価を上げたうえで、自分のプロフィールを相手から覗いてもらい、自分のビジネスを知ってもらう場合は、そのビジネスの信用につながります。
アメリカで有名なインターネットマーケッター・John Reese氏は“Traffic Secrets 2.0” の中で以下のように語っています。
ソーシャルメディアの正しい使い方は、自分のブランドを確立すること。ネットワークを広めること。いろんな人に“発見”してもらうこと。
直メ禁止!相手に発見してもらおう!
上記のことを踏まえて、今回のソーシャルメディア活用のTIP#1として言える事は以下の二つです。
- 直接、営業メッセージを送らない。いきなりの、自己紹介メッセージもダメ。
- 相手が自分を発見してくれるのを待つ。つまり、プロフィールを覗いてもうまで待つ。
基本的に、ソーシャルメディアというのは、ある程度の距離感が必要ですので、直接のメッセージというのは実際の知人同士以外はほとんど使う機会は無いのではないかと思います。
ソーシャルメディアは直接的に販売に直結させるものではなく、自分や企業のブランディングを主眼として利用するのが賢しマーケティング方法だと思います。
さらに、ソーシャルメディアでのブランディングに関しては、SEOmozの記事をWeb担が翻訳して紹介した、「ソーシャル・メディアのプロフィールにおけるブランド構築戦略」という記事が大変参考になります。
さすがですね。ダイレクトマーケティングが浸透しすぎたせいでしょうか、直接的に売り込む手法が飽きられ、ウザがられて売上を落とすクライアントが増えています。ダイレクト、ではなく、2009年は、”インーダイレクト”な販売だ、と考えていたので、まさに、この記事のとおりで、大賛成です。これからもいろいろと教えてください。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。マーケティングも普通の営業と同じで、「押し」が強いだけじゃだめなんですよね。って良く思います。今後とも宜しくお願いします。