SEOはバランスとトータル

公開日:2008/11/20
執筆者:竹内 潤平

SEOは一つの要素のみに着目し、実行すれば良いというものではありません。

『タイトルタグやアンカーテキストは重要度:10、見出しタグは重要度:5、キーワード突出度は重要度:3・・・』といったような、それぞれのSEOの重要度にスコアを付けるような記述を目にすることもあると思います。

こういった文章を目にしたユーザーは、「タイトルタグとアンカーテキストが重要みたいだから、この2つに重点を絞って対策して、手が空いたら見出しタグでも修正しようかな」などと考えるかもしれません。

しかし、SEOは何か一つの要素に絞って対策を行ったとしてもさほど効果は見込めません。

タイトルタグや被リンクのアンカーテキストの修正を行った場合にはそれだけで効果が出る可能性もありますが、それもキーワードの上位表示難易度や需要度次第です。

SEOは一つ一つではなくバランス

先日Sphinn Japanの管理者でもある鈴木さんのブログで、『今は、H1タグよりH2タグがSEOに効果あり?』という記事がアップされました。

SEOにおけるh1タグの力が弱まっているという事は1年ほど前から言われていることで、記事の中でtedster氏が言っているように、現在はh1タグよりもh2タグの方が重要度が高いのかもしれません。

しかし、だからと言ってh1タグをなおざりにしても良いという結論にはなりません。ましてやh1タグを使わずにh2タグのみを使うといったやり方は文書構造上よろしくありません。

「海外のフォーラムではこういった意見も出ているんだな」という事で、知識として頭に入れておく必要はありますが、それを鵜呑みにし間違った対策を施しては路頭に迷うだけです。

SEO情報は吟味・精査すべき

SEOが一般化し、ネットや書籍でSEOに関する情報のほとんどを手に入れられる時代となりました。ネットや書籍にあるSEO情報のみで成果を上げることも十分可能です。ただ、その中には間違った情報や古い情報も含まれています。

これは情報社会のメリットでありデメリットでもありますが、全ての情報を信じて全てを実行していては情報に喰われてしまいます。

様々な視点のSEO情報を頭に入れておくことはとても重要ですが、その情報の必要性を自ら吟味し、可能であればそれに対する反論記事なども探してみる必要があります。

これは経験によって付いていく力ではありますが、その情報がSEOで成果を出すために必要なものなのか、最終的に判断を下すのはあなた自身でなければなりません。

SEOでなくても同じ事が言えますが、「〇〇さんが言っていたからこの情報は正しい」「〇〇のサイトに書いてあったからこの情報は信頼できる」といった考え方はやめたほうがいいでしょう。

特に、明確な答えが無いSEOにおいては、誰もがミスを犯しますし、誰もが間違った情報を配信します。もちろん私も同様に。

特定のSEOについて探求する事は良いことですが、SEOに広く浅く接することも同じくらい重要です。何か(誰か)に偏った考えのSEOではなく、幅広い知識を身につけ実践する事をおススメします。

ウダウダ言ってないで全てを実行してみる

上記では情報を吟味する必要性を説きましたが、SEOに触れたばかりの方には、全ての情報を実践してみるというタフさも必要です。

極端な話、Webサイトで成果を上げるためには
『SEO、SMO』
『内部SEO・外部SEO』
『内部リンク・外部リンク』
『h1・h2・h3タグ』
『meta・strong・em・ul・ol・p・dl・addressタグ』
『alt・title・nofollow属性』
『キーワード突出度・出現頻度・近接度』
『検索エンジン登録、ウェブマスターツール登録』
『sitemap.xml、robot.txt』
『アクセス解析』
全てが必要とも言えます。

一つ一つの効果が薄くても出来る限り多くの対策を実行することで、より大きな成果になると考えています。小さい効果の対策は行わないという姿勢よりも、実行できる対策は全て行うという姿勢は大切だと思います。。

ただ、「全てのページに対し全ての内部SEOを施すことに時間を費やすよりも、ユーザーにとって有益なページを新たに作成することに時間を当てる」方が成果が期待できるのかもしれません。

Webサイトは検索エンジンの為にあるのではなく、それを見るユーザーの為にあるのです。 

とかそれっぽいことを言って締めてます。

今回はいつにも増してまとまりが無く、矛盾の多い内容になってしまいましたが、SEOなんて所詮矛盾だらけの良く分からない生き物です。

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この記事へのコメント

2 Comments »
    Comment by シロウト
    2008/11/20@11:52 AM

    激しく同感です。「~が重要」という要素も検索エンジンごとにコンセプトが違うので、当然異なりますしね。
    不透明なもの故、必要とする情報は無限にある気がします。外部対策してるくらいならコンテンツを作成する
    事に時間を費やすべきです。手っ取り早いのはYahoo!やGoogleに入社する事ですね(笑
    アルゴリズムに関わる部署の業務は社内でもトップシークレットのようですがね・・・

    Comment by 竹内 潤平
    2008/11/20@12:26 PM

    >シロウトさん

    どんな内部対策でも質の良い大量の被リンクには勝てませんもんね。

    一度でいいから検索エンジンの内部に入ってみたいです。
    匿名元社員のカキコミや記事を目にしない事からも守秘義務と
    それに対する罰則・賠償は相当厳しいんでしょうね。

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