リンクを継続して集めるためのコンテンツ制作「9つの法則」
二度目の記事投稿です。宜しくお願いいたします。
今回は表題の通り、特別な技術を必要としないバイラルコンテンツの作成方法をご紹介したいと思います。
確認になりますが、当方がここで用いている「バイラルコンテンツ」という言葉は、「人からリンクを貼ってもらいやすいコンテンツ」という、広義的な意味も持つとお考え下さい。
「バイラルコンテンツ」とは、一般的にはキャンペーン型のコンテンツの事を指すことが多いですが、その基盤となるのは「大衆に受けるコンテンツ作りをする」という考え方です。
「その考え方は普段のコンテンツ制作にも生かせるはず」ということで、今回は「面白い記事を書くこと」&「面白いサイトを作ること」にフォーカスをあてて、記事を書きたいと思います。
当方の主観で書いている記事ですので、あくまでも参考記事としてお読みいただければ幸いです。
1、企画型コンテンツ
どれだけ面白い記事を書いても、演出が物足りないために、面白さが100%発揮できないことがあります。
記事を演出とセットにして考えることは重要です。
当方は、そういった記事を「企画型コンテンツ」と呼んでいます。
例えば下記ページは、ブログ全体が企画となっています。
●マクドナルド 30日間マクドナルド生活2。
http://mac30-2nd.sblo.jp/
「30日間ずっとマクドナルドの食事だけで生活する」という、内容自体がすさまじい企画ですが、ブログの「デザイン」でしっかり演出できています。
「これは面白いかも」という記事を書いた際、「ブログの中の1ページ」としてではなく、他のブログ記事とは別のデザインを持つ「特設ページ」に生まれ変わらせてみるのも面白いです。
例えば、画像をたくさん使うだけでも、スペシャル感は出ます。
読者に「この記事は何か特別な匂いがする」と思わせることが、バイラルコンテンツの一つの方法論です。
2、マニアックなコンテンツ
「この知識なら負けない」という分野をお持ちであれば、その分野を生かした記事を書くだけでも、立派なバイラルコンテンツとなることがあります。
自分のこだわりを徹底的に語ってみてください。
「こんなの誰が読むのだろう・・・」というマニアックな記事ほど、リンクが多く貼られることがあります。
マニアックな記事は、その性質上、様々な複合キーワードで上位表示することが多く、マニアックな記事が好きな読者は当然「複合キーワード」で検索しますから、非常に中身の濃いアクセスが期待できます。
また、マニアが喜びそうな記事は、その情報に免疫の無い人々の興味を引くこともあります。
●防音室の作り方(『防音室』で上位表示)
http://www.potmanrecord.com/recordingroom.html
●缶コーヒーマニア(『缶コーヒー』で上位表示)
http://www.nanahime.net/cancoffee_top.html
●コンセントには方向がある!(『コンセント』で上位表示)
http://allabout.co.jp/computer/av/closeup/CU20070502A/
情報量の多いコンテンツも、ある種マニアックなコンテンツと呼べます。
●大仏JAPAN(『大仏』で上位表示)
http://www.daibutu.jp/
●携帯裏技情報(『携帯』で上位表示)
http://www.eonet.ne.jp/~link-room/index.htm
●教えて!料理の基本<保存版>
http://www.tepore.com/cooking/waza/list.htm
3、笑えるコンテンツ
ほとんどのブロガーは「話のネタ」を常に探していますが、例えば「馬鹿馬鹿しいコンテンツ」「笑えるコンテンツ」というのは取り上げられやすいです。
その理由として大きいのは、紹介する側の「突っ込み」が簡単で良い、ということに尽きるでしょう。
「笑えるコンテンツ」は、面白いことに、取っつきにくい技術系のブログでもふらっと紹介されることがあります。
●標識で笑うサイト「道路標識の新解釈」(『標識』で上位表示)
http://aym.pekori.to/sign/
有名人も頑張っています。
●伊武雅刀オフィシャルサイト(非常にシュールな仕上がり)
http://www.ibu-masatoh.com/opening/ibu-HP-opening.html
4、同業者同情型コンテンツ
同業者に「あるある、そういうの」と思わせるコンテンツを作ることで、同業者からのリンクを得られることがあります。
例えば、仕事の失敗談も貴重な記事となります。
●1998年web制作デスマーチレポート(ホームページを作る人のネタ帳)
http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-429.html
http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-430.html
上記の記事は、著者の過去のサイト制作の苦労が語られた記事ですが、同じWeb制作屋として同調する部分も多く、何度も読んでしまいます。
「web制作にしても、営業にしても、『いい仕事をすると、いい仕事を貰える』のです」
まさに名言。
・・・話が逸れてしまってすいません。
5、物語型コンテンツ
ある一つのテーマを「物語的」に書くのも有効です。
例えば、「続きはまた明日」というように、毎日少しずつ記事を追加していくことで、読者は、著者と同じ空間を共有している気持ちになります。
「続きが気になるから、明日もアクセスしたい」という「継続的なアクセス」も呼び込める強みがあります。
この手のコンテンツを書くポイントとしては、やはり語り口がポイントとなるでしょう。
「小説」を意識して書くと面白いかもしれません。
●小説の参考に。Web小説コンテスト
http://text.ivory.ne.jp/ori4/
6、人間味溢れるコンテンツ
Webコンテンツというものは、無機質なものになりがちですが、あえて「人間っぽさ」「手作り感」を取り入れたコンテンツを制作することで、他のサイトとの差別化ができることがあります。
例えば、記事を鉛筆で紙に描いてアップする「手書きブログ」などは、訪問者の記憶に「視覚的」に残りやすいというメリットがあります。
●安田大サーカスのHIROのブログ(最近手書きでなくなったのが残念)
http://yaplog.jp/hiropark/monthly/200807/
7、素材配布型コンテンツ
素材サイトというのは、大変な需要があります。
例えば、年賀状用のイラスト素材を集めたサイトの中には、年末が近くなると数十万~数百万PV/日というアクセスを集めるサイトもあります。
デジカメで撮影した写真を、Web素材として使えるようリサイズして公開する。
これだけで素材配布サイトが運営できます。(肖像権等には気をつけて下さい)
素材サイトの数はかなり多いですが、素材を検索するユーザーは根気よく検索してくれますので、他のサイトでは扱っていないオリジナルな素材(オリジナルの写真)を配布することで、誰かの目に留まり、話題となることもあります。
●負の素材サイト(「負」のイメージに特化した素材サイト)
http://www.fufufu.jp/
8、あえて「否」を唱えるコンテンツ
あまりお勧めできないのですが、「大衆が支持するもの」に対して「否」を唱えることで、注目のコンテンツとなる場合があります。
但し気を付けなければならないのは、明確な「理由」を持って否を唱える必要がある、ということです。
面白半分に否を唱えると、負の意見が多く集まり、最悪、サイトの閉鎖にもつながります。
リンクが集まりそうだからと言って、勝手な憶測で激しい批判を行うのは避けましょう。
9、超ユニークなコンテンツ
コンテンツ自体が超ユニークな場合、様々な方面で話題となり、強力なバイラル効果を生み出すことがあります。
最後に、数年前に話題となったサイトをご紹介しておきます。
●愛の妖精ぷりんてぃん 公式ホームページ
http://www.takamagahara.com/printin/
すでにご存じの人も多いサイトですが、独自の世界観を表現している極めてユニーク(?)なサイトだと思います。
文芸書「世界のサブカルチャー」において、現代インターネットを代表する芸術性の高いサイトとしても紹介されているそうです。
◆
バイラルコンテンツの制作で大事なのは、やはり
「作り手自身が楽しむ」
ということだと思います。
また「これって皆に受けるのかな・・・」と悩む時間は勿体無いので、自分が面白いと感じたのなら、積極的に公開していきましょう。
公開してすぐに膨大なアクセスが発生することは滅多にありませんから、じわじわとアクセスが上がると信じて、コンテンツ作りを自分のペースで行っていきましょう。
時事ネタを記事にすると瞬間的なリンクは集まりやすいですが、継続したリンクへつながらないことが多いです。
当方が考える最良の被リンク対策としては、「リンクが継続してじわじわと貼られ続けること」がベストと思っていますので、今回の記事が「継続した被リンク対策」の参考となれば幸いです。
- カテゴリ:SEM/SEO 全般タグ: コンテンツ制作, バイラルコンテンツ, バイラルマーケティング, 被リンク
How To ものも、バイラルコンテンツとして、強いですよね。
始めまして。
この内容、SEOのコアに触れた記事だと思います。
こういったコンテンツがあるサイトをユーザーも検索エンジンも
評価しますね。よりユニークならYahoo!サーファーに無料掲載して貰える可能性もある。
独自のアイデアによるコンテンツがサイトのコア・コンピタンスとなり得ると思っています。