Twitterの@anywhere機能

公開日:2010/3/26
執筆者:ayako

Twitterの最高経営責任者であるエバン・ウィリアムズ氏が、先日開催されたSXSWにて@anywhereと呼ばれる、他のウェブサイトと連携するプラットフォームを開始すると発表しました。この@anywhereの機能使用により、サイト運営者はこれまでのTwitterのAPIを使わずに、JavaScriptの コードを数行追加出来、ビジターは訪れているサイトを出ることなく最新ツイートを読んだり、アカウントをフォローしたり出来る様になるとの事です。もちろんこの機能の追加により、サイト訪問者の滞在時間は長くなり、しかも新たなユーザーを獲得する機会を得 られます。この機能はTwitter側だけでなく、サイトのビジター数や利益を常に増やす工夫をしているオンラインストアにとってはかなり有利な物なので、様々なジャンルの大手のサイトが既にパートナー・サイトとして発表されています。

でもユーザー側からしてみると、物をネット上でなるべくお得な値段で買いたいという気持ちを誰でも持っているので、サイトによってはTwitter上での客奪いやアフィリエイト・リンクを落として他のサイトから商品を購入させるという問題も起きそうな気がします。しかも、そのサイトに広告を出している広告主側からしたら、もしTwitter上で汚い言葉等が使われた際のユーザー・エキスペリエンスにはどの様に対処していくのでしょうか?実際にこの@anywhere機能が使用開始になった際に、この点等がどう扱われるのか見ものです。

Twitterのオフィシャルブログのデータによると、Twitterが生まれた2007年当時は、1日あたり5000件のツイートが記録されていましたが、その数も2008年初めは30万、2009年初めには 250万まで伸びています。現在では約5000万もの呟きがあるそうです。Twitterの良さは自分で選んで人や物事をフォローする一方通行的な要素があり、その上もし何かコミュニケーションが取りたい際には時と場を気にすることなく他人と通じ合うことが出来ることです。最近はネット界のイベントも毎週のように世界中で行われていますが、そのイベントのハッシュタグを追うことによって、イベントに実際参加しているような、バーチャル体験も可能です。私はアメリカに住んでいても、日本の方たちとTwitter上で交流でき、日本の情報が以前よりも断然多く入ってくるので、Twitterを通してこれまであった異国に住んでいる壁がとても低くなったような気がします。

これから広告モデルも含めて様々な機能が加えられていくはずのTwitter, 私はネットワーキングと情報収集が主ですがこの@anywhereの機能追加によりまた幅の広い新たな使い方が生まれてきそうで楽しみです。

この記事が良かったと思ったらSphinn Japanへ投稿/投票お願いします。

この記事へのコメント

コメントはまだありません »
Leave a comment