Google Analytics にまつわる 10 の神話

公開日:2009/7/8
執筆者:鷲見 貴人

今回の記事は、英語圏の Google Analytics オフィシャルブログからの意訳です。

全て神話なので、サブヘッドだけ読んで、それが本当だと信じないでくださいね… 笑

神話1; アナリティクスは無料であるがために、システムダウンをよく起こす

アナリティクスは、Google.com と同じように、セキュアで信頼性の高いネットワークを使用しているため、システムダウンによる弊害などはまず起こりません。Google では、あなたのデータを安全に守り、そしていつでもアクセスできるように、冗長性を保ちながら、巨大な専属チームによって管理されています。

それどころか、大量のトラフィックが生まれるアドワーズのような重要な場面でも、アナリティクスのデータを利用しています。

神話2; アナリティクスでは基本的な解析しかできない

これは非常に受け入れがたい報告です!

それよりも、『あまりにも沢山のデータがあり過ぎる』不満の声のほうが多いくらいです。

90の基本的なレポートから、125の次元解析、カスタムレポートなど幅広くカバーし、今まで以上の解析ツールを実現しています。

表面上は基本的な解析ツールですが、あなたが想像しているよりも複雑で高度な解析ができます。

神話3; アナリティクスは、サードパーティのクッキーのみサポートしている

それは、間違いです!

アナリティクスは常に、ファーストパーティクッキーを使用します。

検索キーワードや参照サイトに合わせた、リピートユーザーを追跡&解析するためには、ファーストパーティクッキーを使用することが重要なのです。

神話4; アナリティクスのデータは正確ではない

ウェブ解析をしていると、参照元のデータによって数字が異なることは頻繁に起こります。だからと言って、データが正確でないとは言えません。データの食い違いに遭遇しても、一般的に起こり得ることなので、パニックにならないように!

アナリティクスは、データ収集のために JavaScript タグを使用します。業界全体に言えることですが、かなり正確ではありますが、もちろん完璧ではありません。もし、10% 以上の矛盾やデータの食い違いがあるなら、恐らくインストール時の問題であることが大半です。

神話5; アナリティクスのデータを、エクスポートすることはできない

これも間違いです。

2 通りの方法で、データをエクスポートすることが可能です。

レポート画面の左上にある “エクスポート” ボタンを押すと、PDF か XML ファイル(最大 500 行まで)で、データをエクスポートすることができます。

※ 追加情報; エクスポートする項目によっては、CSV と TSV ファイルでも利用できることが確認されています。

若しくは、Analytics Data Export API によって、大量のデータをお好みのファイル形式で、エクスポートすることが可能です。

また、同僚とデータをシェアしたい場合も、お好みのレポートをスケジュール設定しておけば、定期的にメールでお知らせすることも可能です。

2 つのオプションを選ぶことができます。

神話6; データを非公開にできない

アカウントの設定で、3 つのオプションが選べます。(変更は、随時可能です。)

  • データを一切共有しない
  • サービス向上のために Google にデータを共有する
  • ベンチマーク(基本水準データ)を利用するために、匿名でデータ共有する

アナリティクスのアカウント�定 - データ共有

どのオプションを選んでも、データは保護されています。

神話7; アナリティクスのサービスには、サポートが無い

正反対です。

何でも対応できるプロフェッショナルなサービスプランの付いた高額な商品を提供するのではなく、あなたのニーズにマッチしたプロフェッショナルなサービスプランをオプションで購入できる無料の商品を提供しています。

ヘルプセンター、掲示板、認定コンサルタントによって、下記のサービスを受けることができます。(日本語未対応)

  • インストール時のトラブルシューティング
  • 他の解析ツールのデータ融合
  • マーケティングの最適化
  • アナリティクスの使い方トレーニング
  • コンサルティング

神話8; A/Bテストや多変量テストに対応しておらず、他のツールとの融合性も悪い

Google では、ウェブサイトオプティマイザーのような無料テストツールを提供しています。それを使って、サイトをテストするだけでなく、アナリティクスを併用しながら、サイトを最適化させるためのテストプランを作成することもできます。

また、Google が提供しているアドワーズ、アドセンス、AdPlannerなどのツールを融合することもできますし、Google 以外のサードパーティーが提供するサービスにも、幾つか対応しております。

神話9; データを区分することができない

2008年の秋に、アドバンスセグメント、カスタムレポート、Motion Charts(日本語未対応)の機能を発表しました。

それにより、いろんな角度からのデータ区分をカスタマイズすることが可能です。

神話10; “本物” のウェブ解析をするには、お金を払わなければいけない

最も大事なことは、データをいかにして利用するかということです。更に複雑な解析ツールにお金をかけることもあるかもしれませんが、それ以上の結果を生みださなければいけません。

“アナリティクスが無料で使えるなら、Google は何が得するの?” という質問を受けますが、Google では、サイトオーナーがより良いサイトを構築することで検索ユーザーの満足度も上がるのと、アドワーズの利用者の満足度をアップさせることで、最終的に Google にとってプラスになると考えています。

参考リンク
Top Ten Myths About Google Analytics(英語サイト)
Analytics 日本版 公式ブログ

この記事が良かったと思ったらSphinn Japanへ投稿/投票お願いします。

この記事へのコメント

コメントはまだありません »
Leave a comment