内的要因について xhtml / html / css編

公開日:2009/4/10
執筆者:清水 隼斗

いつもお世話になっています。
清水です。

何度かに分けて書こうと思ってた判定要因についてですが、思った以上に長くなりそうなので、小分けでずっと書き続けるくらいの勢いで書かせて頂きたいと思います。

で、今回は検索エンジンの判定していると思う内的要因の xhtml / html /css について書いてみようと思います。

xhtml / html 判定

この要素は非常に重要な部分だと考えています。
ただ、 h タグを使ったから ** 点、 strong タグを使ったから ** 点、というような感覚ではなく、キーワードを的確に伝えるために必要な要素だと考えています。

このあたりについては、論文や本を想像して頂くといいかと思います。
本のタイトルがあって、目次があって、内容があって、内容の中も区切られてて、どこを見ても大概はタイトルに結びつくような内容になっているはずです。
これは、 web サイトにも言えることで、 title に「seo対策」というキーワードが入ってて、ナビゲーションに関連するキーワードが入ってて、サブメニューやコンテンツにも其々関連するキーワード、若しくは title に記述されているキーワードがコンテンツに書かれているのが一般的なはずです。

この時に、記述したキーワードを的確に伝えるためには、やはり html ソースの記述が正確に書かれていないといけないと考えています。
簡単なことですが、終了タグがないとダメですし、タグ同士を跨いで書いたりするのも宜しくないですし、宣言通りにかかないと勘違いを起こすかも知れません。
w3c のチェッカーは、機種依存文字などが入っていると途中でチェックが終わってしまいます。
検索エンジンに関しては、そういう対応をとっているようには思えないのですが、正確に記述しないことにはそういうエラーも想定する必要があると思われます。

ここで、ぼくの考える要所でのタグの使い方について書いてみようと思います。

まず、 h タグは見出しタグですので、あまり手の込んだことをしても仕方ないと思っています。
概ね 1 つから 5 つのキーワードを盛り込んだキーワード、若しくは短文が宜しいかと思います。
メインコンテンツとして読み込まれる可能性が高いので、以降のコンテンツ内容はここに従うことがいいと考えます。

次にリストタグ。
これはナビゲーションに利用することで、関連した内容への誘導リンクにしやすいです。
というか、これは多くのサイトがそのようになっていると思います。

ということで、これらを統計的に見てみると、 1 ページ内での h タグの数、リストタグの数が大体出てくると思います。
h タグを必要以上に利用しない限り概ね h1 ~ h6 まででも、多くて 6 、 7 回辺りだと思います。
また、リストタグは多くて 10 回くらいだと思います。
(ちょっと言い過ぎかもしれませんが。また、ブログや通常のサイトなど形式にもよるところがあると思います。)

少なくとも ↑ のタグに記述されている主要キーワードと関連キーワードと全体コンテンツ(キーワード)量を見てみると、同じページ内に何度も同じキーワードばかりを書いても仕方ないことが分かるかと思います。
全ページに共通している部分なのか、其々のページのみに存在するのか、などなどですね。
勿論、主要キーワードが全体コンテンツの中に出てこなかったりするとおかしなことになりますが、 ↑ に書いたキーワードやタグは全ページに共通することが多いですし、普通に伝えたいことをコンテンツとして書いていると、相応のコンテンツが出来上がることが見えてくると思います。
メタタグや h タグ利用に関する細かいことは二の次でもよくて、ここを如何にして自然体(アバウトな言い方ですが)でいられるか、ということが非常に重要になると考えています。
それと、スモールキーワードやミドルキーワードの設定もここで決まるように見受けることが多いので、一つ意識するべきポイントのように思えます。

こういう考え方をキーワード密度と呼ぶのかどうかは分かりませんが(ちょっとした違和感を感じてますが)、そのように考えています。

また、宣言(記述ルール)によって、サイトを構築する時の手間なども大きく変わります。
ページ数が多くて、厳密に書かれているとひょっとすると、印象がいいのかも知れません。
確実に一つの判定として見ることが可能です。
動的なプログラムが入ってくると、難しくなってくるところなのですが、それらも計算されて記述されているサイトはそれだけでもコンテンツレベルの判定材料に出来ると思います。

宣言通りに書くためには、それなりに経験のあるコーダーさんやデザイナーさんでないと、何度もチェックをしたりしなければいけません。
ここでの宣言通りというのは、チェッカーで満点を取る、とかそういうことではなく、概ねのタグの利用方法がルール通りに書かれているかどうか、ということです。
満点だから宜しくて、満点じゃないから宜しくない、ということではなく、 w3c が策定していることなので守るべき点は守りましょう、というレベルです。
動的ページでもこれらを守り続けることは(標準レベルにしている方には問題ないかも知れませんが)、かなり難しいです。
なので、検索エンジン側がそこまでハードルを上げることは無いと考えています。

しかし、これらを守ったからと言って、ポイントが凄く上がるとか、そういう解釈ではありません。
ここをキッチリ守っているサイトは取り立てて何もしなくても、それだけである程度、評価されているように見受けていますが、評価ポイントが急激に上がることはありません。
あくまで、施策すべきことの一部ですので、そこを勘違いされないようにお願い致します。

css 判定

css は読まれているのかどうか、というところですが、ぼくは読み込まれていると考えています。
特に根拠のあることではないのですが、そのように思っています。
例えば、 text-indent: -***px; を入れてたが故に、スパム判定になってしまった方もいるかと思います。
しかし、全ての人が判定されたわけでもないと思います。
ここの判定要素については全く想定の立たないところですが、事例の数としては十分過ぎるくらいあります。
ただ、直近で、それが影響してペナルティ判定になった、ということはあまり聞いていませんので、今は検索エンジン企業様も考え改めたかも知れません。

個人的に text-indent: -***px; は利用しないようにしていますので何とも言えないのですが、何度も利用してたりすると、スパムの要素として見受けても可笑しくないような気がします。

display: none; についても同じくでして、あまり多用しない、若しくは必要に駆られて利用する場合は ok かと思います。
こちらは、たまに利用しています。
どうしても伝えておきたいような一文、二文くらいはやっています。

例えばなのですが、フルフラッシュでつくったようなサイトの場合、十分にコンテンツが読まれているわけではありません。
そういうとき、ディスクリプション的な文章などは埋め込んでおくべだと思いますし、書かない限りは伝わらないです。
なので、こういった場合を除いて沢山使いすぎると NG になってしまうような気がします。
アクセシビティ云々が関係するのかどうかは分かりませんが、それくらいの配慮はあった方が優良として認めることが出来るような気がします。

その他、たまにですが、 css ファイル自体が検索結果に出ていたりしたこともありました。
何も読んでいない場合は出てこないと思います。
細かいことではあるのですが、そういったところにも目を向けてみると色々繋がるかも知れません。

所感

最近のアルゴリズムは、この点を割りと重く見ているような気がしています。
今まで、外部リンク頼りだった企業様は、少しずつ評価が上がらなくなってきいるように見聞きします。
今後もそういう傾向は強くなると思います。
seo 対策がビジネスになりにくいというのもこのことだと考えていまして、単に「順位保証」というような形式でやりはじめると、恐らく続けにくいと思います。
単に外部リンクを増やしただけでは、人にも検索エンジンにも伝えたいことを伝えることが難しくなるためです。

そう考えると、専門コンサルティング的な役割を持つようにした方が、ビジネスとして成り立つように思えます。
また、 web サイトを取り巻く環境や検索エンジンを取り巻く環境を整えることが出来るようにも思えます。
兎角、短期的な見方だけでは seo 対策はもとより、ビジネスは成り立つわけがない、というところです。

ただ、そういう方向性が強くなりすぎると、何も知らない方では着手しにくい状況が出てきても可笑しくありません。
非常に難しいところです。

幸いにもここの部分は構築した後や、ゼロから始めても真剣に続けることで立て直しがきくところだと思います。
見直して頂くと改善することが出来るかも知れませんので、何かしら機会がある方には是非とも注視して頂きたいと思います。

ただ、何度も言うようで恐縮ですが、どれだけ重要でも施策すべき一部であるということだけは、ご認識をお願い致します。

では、今回はこの辺で。

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