Webコンテンツ制作のための「人材発掘」8つのテクニック

公開日:2009/3/2
執筆者:松尾 茂起

これまで2回に渡ってWebコンテンツ制作のテクニックを紹介しましたが、SEOの成功には良質なWebコンテンツ制作は不可欠です。
今回はコンテンツ制作をスムーズに行うための「人材発掘(人材集め)」のテクニックを紹介します。

映像コンテンツのアイデアがあるのに、自分は映像が作れない。

「映像が作れるクリエイターが知り合いにいればなあ・・・」なんて思ったことありませんか?

周りに「人」がいないというだけで、せっかく生まれたアイデアをあきらめてしまうのは、勿体ないことです。

インターネットが使えなかった昔ですと、例えば、音楽仲間を捜すためには、「バンドやろうぜ!」などの音楽誌の誌面でメンバー募集をするか(通称メン募)、ライブハウスの壁に張り紙を行うか、人づてに情報を集めるしかありませんでした。

「当方ピアノ!、熱いソウルを奏でられるボーカル、ドラム、ギター募集!」
なんて張り紙をした記憶もあります(笑)
(今思えば「ベース」無しでどんなバンドをするつもりだったのか・・・)

例えるなら、昔は「アナログ」な人材発掘を行う時代でした。

しかし、今はインターネット隆盛の時代。「デジタル」な人材発掘を行う時代です。

今回はインターネットを使った人材発掘をベースに、発掘に役立つサイトを幾つかご紹介したいと思います。

1、クリエイターと企業のマッチングサイトをチェック

企業が仕事を発注、クリエイターが任意で仕事を受注するマッチングサイトがあります。

■仕事マーケットプレイス
http://www.lancers.jp/

■楽天ビジネス
http://business.rakuten.co.jp/

例えば「企業ロゴを¥30,000で作成してほしい」という仕事を登録すれば、その仕事に興味を持ったクリエイターが応募してきます。

複数のクリエイターが集まった場合はコンペとなります。
様々なデザインが集まりますので、自社イメージに最もあったデザインを選ぶことができます。
気に入ったクリエイターであれば、今後は直接取引しても良いでしょう。

マッチングサイトの中には、クリエイターの過去の作品が見れるサイトもありますので、気に入ったクリエイターを見つけて直接連絡するのも良いと思います。

こういったマッチングサイトで募集をかける上で重要なのは、「報酬」の設定です。

報酬条件に魅力がなければ、良いクリエイターはなかなか集まってきませんし、凝った作品も集まりにくいでしょう。

次に「二次的メリット」のアピールです。

クリエイターの中には「お金だけじゃない、俺は自分の作品を多くの人に見てもらいたいんだ」という熱い人もいるでしょう。
そういった人達をターゲットとするために、「選んだ作品を今後どのように使っていくか」をアピールするようにしましょう。

例えば『今回決定したロゴデザインは、弊社の今後作成予定のCMで使う予定です!』

などと書いてあれば、クリエイターのテンションは上がること間違い無しです。

2、ジャンル特化型、地方特化型のマッチングサイトをチェック

特定の「ジャンル」やクリエイターが活動拠点を置く「地域」に特化したマッチングサイトもあります。

例えば「PIXTA(ピクスタ)」は写真素材に特化したサイトです。

通常の写真素材販売サイトと違うところは、様々な写真家が「自分の写真」を販売していること。
クリエイター総数はなんと1万1千人!

自分の感性にあった写真家を見つけたら、設定された対価を支払い、彼らの写真を利用することができます。

■PIXTA(ピクスタ)
http://pixta.jp/

■ホームページ制作マッチング
http://hp.submit.ne.jp/
ホームページ制作に特化したマッチングサイトです。

■mosslinkage(モスリンケージ)
http://www.mosslinkage.com/top.php
「北海道のクリエイター」に特化したマッチングサイトです。

3、クリエイターが集まる「コミュニティ」を探す

クリエイターが集まり、情報交換を行う「コミュニティ」というものがあります。

「音楽 コミュニティ」「映像 コミュニティ」などのキーワードで検索すると、そのジャンルのクリエイターが集まるコミュニティサイトを見つけることができます。

これらのコミュニティサイトは、各クリエイターの作品発表の場となっていることが多く、気に入ったクリエイターを見つけたら、直接連絡をとってみるのも良いでしょう。

■映像制作コミュニティ
http://www.eizouseisaku.com/

■こえ部
http://koebu.com/
気になった声の人がいれば、ナレーションのお仕事を頼めるかも?

■MUZIE
http://www.muzie.co.jp/
日本最大級の無料インディーズ音楽配信&コミュニティーサイト

■建築家が集まるコミュニティ
http://dhp.re-guide.jp/
本題から外れるかもしれませんが、家を建てたいときに利用すると良いかもしれません。

mixi内のコミュニティ検索も使えます。

mixi内のコミュニティ「クリエイター」での検索結果

mixiを「人材発掘の場所」として利用される企業様もいらっしゃいますが、実は当方も4年ほど前、mixiを通じ、仕事の案件を受けたことがあります。

※但し、宣伝目的の書き込みは「マルチポスト」しないのが利用者のマナーです。モラルある利用を心がけましょう。

4、検索する!

見出しそのまんまで恐縮ですが(^^;)、検索エンジンを上手に使うことも人材発掘では重要です。

例えば、下記のような検索を行うだけでも、探している人材は見つかるものです。

「作曲家 制作 依頼」
「動画制作 依頼」

当方の話で恐縮ですが、実は当方の音楽仕事の8割は、ネットで検索してお越しいただいた方からのご依頼です。

僭越ながら、当方の個人サイトは「京都 作曲」「京都 ピアニスト」などのキーワードで1位に表示されており、サイトを介して京都の企業様からのお仕事の依頼をよくいただきます。

「検索したらクリエイターは見つかったんだけど、素性が分からなくて不安」という場合は、検索エンジンの「link」コマンドを使えば、そのクリエイターと交流のある第三者の情報を簡単に知ることができます。
(ネットだけの情報ですので、あくまでも参考程度に)

5、コンテストやコンペを開催する

企業がよく行う手法ですが、コンテストやコンペを開催すれば、優秀な人材を発掘しやすいです。

ある程度豪華な賞品や賞金を設定し、ニュースリリースを流せば、コンテスト情報はクリエイターの間で口コミで広まっていきます。

テレビ局がバラエティー番組のアイデアを生み出すために、プランナーを集めたアイデアコンペを行うこともあります。

■コンテスト・コンペの情報サイト「登竜門」
http://compe.japandesign.ne.jp/

Googleで「テレビ 番組 コンペ」で検索

6、大学生に頼む

大学生の力を借りることも選択肢の一つです。
若い学生の力を借りることで、新しいアイデアが生まれることもあります。

「インターンシップ」という研修制度があるように、学生時代からビジネスに携わりたいと願う学生は多くいます。
彼らにとっては「学生時代にどんな活動をしたか」が就職活動での強みとなるのです。

大学の校舎内にある掲示板って、かなり使える人材発掘ツールだったりします。
(自分の母校だからと言って、無断で掲示板を使うのはNGです。必ず大学の事務局の許可をとるようにして下さい)

7、知人に聞く

書くまでもないことですが、家族・友達・知り合いのネットワークってすごく大切です。

知り合いの知り合い・・・と辿っていくと、思いがけない人脈が見つかることがあります。

8、契約関係の整備は忘れずに!

最後になりましたが、お仕事を発注する際は、契約関係はしっかりと整備しておきましょう。

簡単な契約書を交わすだけで、クリエイターの方も気合いが入りますし、諸々のトラブル回避にもつながります。

例えどんなに親しき仲であっても、ビジネスのやりとりを行うのであれば、契約書を交わすことは必須です。

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